俺にしかできないものがあるという
人にはそれぞれ長短があり、意識するとしないとにかかわらず、個性がある。周囲がとっくに知っている内容で案外とお役に立てるものもある。もちろん大方は、その逆が多いのだが、まあ、ここまで永らえてそんなことが聞こえて来るとは、嫌な気分ではない。何となく浮いてくる。
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もくもくと取りつく島のない愚直
外から無責任に愚直というが、本人は至極まじめで、曲がったことが大嫌い。サボったり、脇目をしたりすることに全く縁がない。周囲から、それなりの輩がちょっかいをかけるが一向に効き目がない。「とりつく島がない」名言かも。
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もうネジは巻かなくていい追加点
「賀正」 日本を取り巻く環境が全ての面で不安定な幕開けとなりました。だからこそ、足を地につけ大切に歩みたいものです。今年も引き続きです、どうぞよろしくお願いいたします。
どんなゲームでも得点差が大きく開くと、安心である。監督が選手の尻を大きくひっぱたくのは僅差のときである。そうなると選手も肩の力を抜...【続きを読む】
フルスイング結果を気にはしていない
.どこのチームにも必ずこんな選手がいる。芽を瞑る余裕のあるチームならいざ知らず、がちがちのチームでは浮き上がってしまう。何万人ものファンの期待を背負っていながら、案外本人はケロリとしている。あのとき、進塁打を打っていたら、と言う場面が幾つも思い出される。来年が勝負、数字が伸びないと、翌年は自由契約の...【続きを読む】
努力して努力を見せぬ努力する
下五は「努力する」が元句だったが、「のも努力」のミエ見えよりも隠していることも、努力のひとつかも知れないという思いに至ったので「ので努力」に変更したが駄洒落の域は出ない。どちらにしようか、未だ迷っている。曖昧な句にはそれなりの深い滋味があるように思えるのだが。
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明日天気ならばいいねと仰ぐ空
昭和26年のことである。ド田舎の中学でも野球が始まった。サインはバントと盗塁だけしか無いという中で、大ピンチになった。四番で投手のキャプテンが突然野手全員に集まれという。「何事なりや」とセンターから駆けつけると、円陣を組んで「明日天気ならいいね」という。天晴れと言おうか、その時の情景は今でもはっきり...【続きを読む】
男ならルール無視して漕いできて
もう師走、田舎町も俄かに騒々しくなって、何となく気忙しい。純朴そうな青年に、かなりド厳しい要求である。まだ、少女の域を出ないようなあどけない雰囲気を残しつつ、やるもんである。この一言で赤信号は無理にしても、一方通行ぐらいは突き抜けて呉れるかも知れない。何処まで誠意を示せるか。男の度量が問われている。...【続きを読む】
切り札を握って語尾が強くなる
切り札の句はざらにあって、目新しいものは何もない。従って、作句の背景も解説も要らないし、読み手の共感も得られない。ワイドショーでも見かけるシーンで、「おや、芯のあることを言うな」から話が進むにつれて切り札、ポイントを披露してチョン。話の結末まで見えてくる。
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言わなけりゃ傷の深さは解らない
真っ先に、負傷兵を励ます言葉として思い出した。「傷は浅いぞ、頑張れ!」。負傷した本人には意識朦朧の中で聞く、このセリフが功を奏したようである。こちらの傷は心の傷である。近代人は実にデリケートで小学生で不登校の憂き目に遭う。反面、傷を隠す術も卒がないし。その程度なら私の傷の方が深いと言われかねない。
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ミスキャスト道化ひとすじ母の役
中にはあらせられるだろうか?その覚悟のないまま母親になってしまったという方が。そこはそれ、十月十日という舞台稽古の場が設けられているから、所作もセリフもひと通りマスターしてからの演技となる。それでも私にはこの役はミスキャストだったという。失敗続きで、いまもまだ周囲を笑わせる動作に明け暮れている。母の...【続きを読む】
他人よりもっと哀しい相似形
隣町の従妹姉妹なのにそっくりだといつの間にか周知の事実となって、歌が上手い、テニスが上手いと、何かにつけて、すぐ比較対象にされる。身内とて、いっそ他人だったらと思うことがしばしばある。優しさでは負けていないのに、噂は表面だけをなぞりながら、飛んで流れる。
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オフの日は薄めの眉でこと足りる
上五は休日のことだろう。仕事がない日である。ゆったりした気分が読み取れる。その向こうに、勤める日のシャキッとして、てきぱきと物事を処理している姿が浮かぶ。一部を表現して、見えない部分を想像させて句意を広げる。川柳の醍醐味かもしれない。
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守る人へ守らぬ人が着せるアレ
「守らぬ人」の中には、その立場にない人が含まれている。したがって、第三者が精一杯頑張っている人へヒョイとアレを被せてしまう。こんなことが現代社会で、堂々と民主主義の法治国家で通用するのだから恐ろしい。その上、守る立場にない人には、その必要がないから悪事の糸を手繰る術さえ持たない。胸中に事例が去来する...【続きを読む】
すこし愛トッピングして確かめる
相手の状況や心中を確かめる術として何を混ぜるか夫婦、親子、友人、恋人それぞれ異なる。直接尋ねればよいものをと思い勝ちだが、それでは相手が構えてしまう。要するに本心が知りたいのである。生来短気のなせる業か不安でショウガナイ。若しも凶と出たら、短気なだけに怖い気もする。
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可愛いダイコそれでいいそれがいい
「カワイイダイコ」スーパー等の市場ではあまり見かけないが、朝市には偶に並ぶ。核家族向けだろう一本まるまるが邪魔にならないのも嬉しい。生産者としては収穫量に問題があるけれど、使い勝手では優等生であるし、味も優良品種と比べて遜色ないから試食してみてほしい。
絵手紙の創始者小池邦夫さんが逝去された。絵手紙...【続きを読む】
未練あるうちに辞めれば辞められる
心に残るようになれば、辞めにくいと思うのが人情である。ここはひとつ、思いきることができない状況にあってどうして辞められるのだろうと。それが、自分の人生をほぼ終えた人間の特色で、「スパっと思いきる」これができない人には次の一歩が出ないのだ。もっともここまで泳いできて、今更気づいたところで、元の岸へ戻る...【続きを読む】
転び癖いつも何とかなる不思議
高齢者と転倒はワンセットのようなものである。その経験のない高齢者は皆無に等しい。例にもれず、私もしっかり転倒してきた。病院のお世話になったこともある。それでも、今日までこうして普通の生活が出来ているのは、いつも何とかなった身体のお蔭と、反省しているというより、「運がよかったとしか言いようがない」とそ...【続きを読む】
2六歩静かな海へ出る孤独
藤井聡太七冠は、やがて前人未踏の八冠を戴く日も夢ではない。将棋の先手が飛車の頭の歩を一齣すすめることが「2六歩」で、今は静かな海へ漕ぎだした瞬間である。個人競技では内に秘めた闘志を除けば全て孤独である。
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