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2023年8月25日
♥
23
当然が不足を言うて生きている
財力体力能力どれをとっても、人並外れて優っているとか、優れているものがひとつもない。現状の生活は周囲から見れば「それなりに当然」である。にも拘らず、あれが少ない、これが足りない、それが悪いと並べ立てながら自死の考えは微塵も持たず息をしている...
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2023年8月18日
♥
22
飛竜頭が読めずメニュー裏返す
飛竜頭(ひりょうず)とはところてんのことらしいが、メニューを手にして、真っ先に目に飛び込んできた飛竜頭が読めないのでメニューを伏せて特別大きな看板にある「本日の特売サービス」を指定している。この字が読める別のテーブルのお客は、そのことが言い...
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2023年8月11日
♥
23
三歳児なりの哀しみ抱いて泣く
三歳になると幼児も自己主張がしっかりしてくる。「三つ子の魂百まで」ともいうが、文明が進歩しても、幼児の発育が早まっても、今でもしっかり通用する。声も立てずに涙を拭う所作は、立派な大人と変わらない。 ...
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2023年8月4日
♥
22
矛盾した盾役の道振り返る
考えてみれば人生の大半は盾役だったような気がする。個性のなせる業か、運命なのか。鉾役の攻撃役には、結果次第で飛躍のチャンスがあった。盾役は完璧に守って当たり前で、破られでもすれば、たちまち明日の糧さえ失いかねない綱渡りも経験した。相手にお情...
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2023年7月28日
♥
22
試されている「花マルをあげましょう」
花マルを貰ったことのない幼年期を過ごしたものには価値観が異なるかもしれないが、「あげましょう」と言われて悪い気はしないが、その自信の無さが、上五の不信感に繋がっている。疑うことを知らない若者と、戦に翻弄されながら少年期を過ごした者の、根本的...
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2023年7月21日
♥
17
わたしの海涙の味に教えられ
おとなになると流す涙の味が、塩っぱいからほろ苦さに変化する。海の塩辛いのは常識だと考えていたが、苦さの方がしっかり強くなってきた。泣きに来た私の海もきっとこの味なんだとしみじみ知ってしまった味に唇を噛みしめている。  ...
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2023年7月14日
♥
18
旧姓で呼ばれなくなり遥かな日
情報過多の現代では、理解されにくい句材である。新婚ほやほやの頃には、友人、知人から旧姓で呼ばれることも珍しくないし、親しみを込めて故意に旧姓を使うこともある。結婚に夫婦別姓が物議を醸していることも踏まえて、遥けし日である。やがて、歴史の中に...
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2023年7月7日
♥
18
おとこの嘘見抜け出したら萎みだす
花が真っ盛りの頃には、ほかの花に負けまいと精一杯に花弁を開いて、絶好調である。忍び寄る男の譫言も甘く聞こえる。時には勇み足もあるが若さで乗り越えてきた。。いま、ようやく男の常とう手段の隙間が目に付き出したころには、お声がけもめっきり減って来...
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2023年6月30日
♥
19
ごめんねと言えない私悪くない
「ゴメンね」とひと言詫びればその場は丸く収まるし、周囲もそれを望んでいる。それでも私は、どうしても「ごめんね」が言えない。それどころか悪くないと開き直っている。折角の美貌が台無しの仕草である。都合の悪い証拠は「ねつぞう」だと決めつける政治家...
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2023年6月23日
♥
20
瀬戸際で質されている隠し味
一次二次と多数の挑戦者を退けていよいよ最終審査。面接官の鋭い視線が「体重とスタイルに切り込んでくる。此処まで来れば、本望だとはいかない。何が何でも勝ち残らなければ、これまでの、努力と苦労が水泡に帰す。本音を吐いて、運を天に任すのか。隠し味に...
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2023年6月16日
♥
18
一瞬で雰囲気替わる噂の輪
若者の雰囲気に敏感な行動は呆れるほど鋭い。まして、渦中のうわさ話など、昔だったら「さもありなん」で潜って来た難問があっという間に拡散して、場の空気が険悪な様相を呈する。僅かな火種が大失火となり炎上する例をたくさん見てきた。その機敏さに欠ける...
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2023年6月9日
♥
23
独りよがりで胃もたれのするメール
リズム感に乏しいが、胃もたれのするメールが見つけものかも。老いてくると経験と裏腹に頑固は避けて通れない現象ではある。それがそのまま、メール相手の消化不良を呼び、胃もたれに繋がっているという。この句は、受信者側ではなく送り主側の句として読んで...
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2023年6月4日
♥
21
弾のない銃は哀しいほど静か
台風2号の残党が静岡地方で大暴れ、水戸大会からの帰途、ひと晩東京駅で足止めされて、ホームでの仮宿。結局、北陸新幹線の金沢経由で36時間遅れて帰宅。ブログも大幅に遅れて仕舞いました。 アメリカでは、相変わらず銃による無差別乱射殺傷事件が後を絶...
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2023年5月26日
♥
21
足音を立てぬ王様嫌われる
王様は王様らしく堂々と振舞ってもらわないと、側近が困る。上司の陰口を叩いていたら本人が側にいた、なんてことは誰もが経験済み。王様の立場からすれば、側近のフィルターを通しての噂より、庶民の偽らざる生の声が聴きたいものだと、悪意は無い。少し忍び...
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2023年5月19日
♥
21
口割らぬそりゃあいろいろある遅刻
遅刻理由は義務として述べる習慣の中で生きて来た者には理解に苦しむが、その理由まで公表し発表する必要はないという結論。昔人間にとって不思議なことは、遅刻によって周囲にかけた迷惑に対しては、どう考えているの?というお節介が湧いてくる。「だって憲...
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2023年5月12日
♥
21
経験で祖母はきっぱりものを言う
若者は老人の話など端から聞く耳を持たない。ところが肉親となるとちょっと違う。経験に裏打ちされた意見だからスマホの知識と異なり、曖昧なところが少しもない。身近な例で親しみも湧く、何より両親たちの合意もあり、まだまだ当分祖母の貫禄が幅を利かせそ...
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2023年5月5日
♥
19
やり残してこそ人生とは言うが
やり残しのある人生こそ、素晴らしい人生だ。職場では元同僚が残した資料、冷蔵庫には使い古しの野菜。だがきれいに使いきろうと思うな、無駄の排除ばかり考えていると大事なものを見失う。人生は誰でも途中で終わるのだ。ぴたりと収支が会うことなど無い、切...
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2023年4月28日
♥
23
大人しい金魚さりげなく視野に置く
派手で豪華な尾鰭を付けている金魚が、ゆったりと泳ぐ。我が家に来て何年になるだろう。餌を貰う時だって焦って、口をパクパクさせてはしたない所作は決してしない。タイミングよく鼻先きに来た餌だけを吸い取る。人生で教わることが多いから、彼女から目が離...
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2023年4月21日
♥
22
薬飲むために三食ちゃんと摂る
主客転倒だが、こんなことから健康が徐々に快復することもありそうだ。毎食後飲む薬はメリケン粉でも、そのために三食きちっと摂る食事が決め手となる。目的を目指して努力する、結果は思いも掛けぬ所から生まれるのは世の常で、本人がその事に気付いていない...
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2023年4月14日
♥
21
枕詞か真摯に重く軽く言う
最近のニュースやレポートで何時も聞かされる「真摯に受け止めております」「重く受け止めております」とまるで、枕詞のように軽く宣う。中にはその立場にない人までもが「真摯に、重く受け止めてくれる」勇み足もあり、白々しいセリフである。 ...
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profile
富田 房成
(とみた・ふさなり) 1936年 山口県柳井市に生まれる 1996年 光川柳会で川柳を始める 1997年 夫婦松川柳会編集担当 2002年 川柳大学会員 2008年 現代川柳研究会...
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ブログ作家の本
植竹団扇
令和川柳選書 壽と書くオムライス
定価:(本体
¥
1,200
+税)
B6判ソフトカバー・96頁
ISBN978-4-8237-1130-5
植竹団扇
川柳作家ベストコレクション 植竹団扇―原発はゼロ尿酸値は8以下
定価:(本体
¥
1,200
+税)
新書判ソフトカバー・96頁
ISBN978-4-86044-861-5
太秦三猿
令和川柳選書 See You !
定価:(本体
¥
1,200
+税)
B6判ソフトカバー・96頁
ISBN978-4-8237-1168-8
尾藤一泉
川柳作家ベストコレクション 尾藤一泉―すこしつかれてあたたかい色になる
定価:(本体
¥
1,200
+税)
新書判ソフトカバー・96頁
ISBN978-4-86044-916-2
松橋帆波
川柳作家ベストコレクション 松橋帆波―やがて春ならん想いの頬でいる
定価:(本体
¥
1,200
+税)
新書判ソフトカバー・96頁
ISBN978-4-86044-886-8
赤松ますみ
川柳作家ベストコレクション 赤松ますみ―むらさきになったり透けてしまったり
定価:(本体
¥
1,200
+税)
新書判ソフトカバー・96頁
ISBN978-4-86044-986-5
山本由宇呆
川柳句集 星屑の方舟
定価:(本体
¥
1,200
+税)
四六判・ソフトカバー・186頁
ISBN978-4-86044-461-7
野村賢悟
川柳作家ベストコレクション野村賢悟―花曇り逢いたい人はもういない
定価:(本体
¥
1,200
+税)
新書判ソフトカバー・96頁
ISBN978-4-86044-967-4
勢藤 潤
全国川柳作家集「アーカイブ」
定価:(本体
¥
1,200
+税)
A5判ペーパーバック・110ページ
ISBN978-4-8237-1445-0
たむらあきこ
令和川柳選書 よけいにさみしくなる
定価:(本体
¥
1,200
+税)
B6判ソフトカバー・96頁
ISBN978-4-8237-1171-8
最近のコメント
間違い探しかなと左右見比べましたが、
ひざポン1をゲット!!
胸に生きている人は、私の生が有る限り
有難うございます。晩秋の境港の街角は
イラストが楽しいデス‼️ 色も独創的
どうにもならない現実を変えてくれるリ
今晩は〜🌃 夜分失礼します。、今日(
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出しそびれて使えなくなったエロス...
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2六歩静かな海へ出る孤独...
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