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 このブログを書き始めて6年近くになる。最初の1年は書きたいことがあれやこれや思い浮かんできて、2日に1回の更新を続けられてきた。それまでの人生経験で感じたことを一つずつ吐露したいという思いに駆られていたのである。しかし書くネタも次第に尽きてきて、2年目からは3日に1回とペースダウンした。それから現在に至るまで何とか続いている。
 ブログというものをWikipediaで調べると、ネットにおける個人の公開日記、団体なら活動日誌という位置づけになるようである。もちろんそれ以外にもPRや情報提供などの側面もあるが、やはり日記や日誌が本筋のものであろう。
 ネタ探しにはいつも苦労しているが、一つだけ自分なりに設けているルールがある。日記はその日の出来事をその日に振り返って書き記すのが普通だが、私は自分のブログにおいて、その日に起きたことをその日のうちにあるいは翌日に入力して載せるようなことはあまりしていない。子供の頃や若かった時代の記憶を呼び起こしてブログに公開することをしばしばやっているが、それ以外に現在の自分が日々暮らしながら出遭う体験、世間で起きたいろいろな出来事について、自分の感想やその話題の紹介を速やかにブログへ書き込むことは当初からあまりやっていない。少なくとも数日程度の間を置いてからそうしている。
 それは何故か。プライベートな体験でも社会的な事象でも、自分の言葉によってそれらに対する思いを編み出して表現するには、ある程度の時間が必要だと考えているからである。ブログに書いて公開することは、自分が表現して出来上がった作品に近いものでもある。他人様(ひとさま)にPCやスマホ越しにそれと向き合って読んでもらうためには、自分の頭の中でそれなりの機が熟するまで待つ必要があると感じているのである。その日に起きた出来事について、すぐに自分が思った、感じたことをコメントしてブログに載せるようなやり方は少し性急なのではないか。(老いてきた)私にはそれは性格的に無理である。事態や状況の推移を観察し、自分なりに頭の中で一応の整理を行う。それから丁寧に言葉を吐くようにして載せたいと考えている。
 人間は意識的にだけでなく潜在意識や無意識のレベルでもものを考えながら生きている。あることについて意識の外にうっちゃったように思えても意識の水面下あるいは深層では、まだ考え続けていることもある。すっかり忘れていたことが夢に出てくるような経験はまさにそういうことではないのか。自分や周りの人の出来事を自分なりに日々頭の中で受け止めていく場合、それなりに整理したうえでその認識を記憶に留めようと脳は活動しているのである。このプロセスの時間的な流れを踏まえて、ブログも慌てることなく書き続けていきたい。
 齢を重ねて老境に近づいてくると、とにかく物事に対して拙速に取りかかるのが嫌になってくる。そんなことをして失敗すると、まずったなと感じ、その経験が繰り返されて懲りようとする学習効果が表れる。何に対してもとにかくスローになる。タイパは範疇外のやり方になる。それはブログを書くことについても同じなのである。

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