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 小学生や中学生の頃、アメリカのテレビドラマが結構日本でも放映されていた。西部劇の「ララミー牧場」や「快傑ゾロ」、犬を主人公にした「名犬ラッシー」などいろいろあって、茶の間の白黒テレビを前にしてよく観ていた。
 そんな中で「じゃじゃ馬億万長者」はコメディーでおもしろかった。本放送はまだ小さかった頃だったので記憶にないが、再放送は何度もあって、日曜の午前に放映されていたのを中学生の頃によく観ていた。
 山奥に住んでいた一家の主が狩りで鉄砲を撃ったら、弾が当たった地面から石油が湧いてきて大金持ちとなり、一家がビバリーヒルズの大邸宅に引っ越して毎回騒動を巻き起こす。田舎者丸出しの家族がいろいろやらかす抱腹コメディだった。
 クラスでも観ているのが結構いて、このドラマの内容について、ああでもない、こうでもないと言い合うことがあった。
 ドラマで毎回出てくるオープニングの場面について、いつも議論になっていたことがある。「♪わしは代々山育ち、鉄砲担いで山歩き…」という主題歌が始まると、主が石油を見つけたことをあわてて家に帰って奥さんに報告する映像が始まる。奥さんはそれを聞いて驚き、ぴょんぴょん跳ね上がるように喜ぶ。この展開をドラマの本編の前に毎回流しているのだが、奥さんの動きが少しだけおかしい。主が家に帰って来て、玄関の扉を開けたら、石油を見つけた話しを聞く前からぴょんぴょん跳ねている。観ている中学生の目には全員不自然に映っていた。普通の人間の行動なら、話しを聞いてから驚いて欣喜雀躍するだろう、と。
 当時の田舎の中学生とは大体こんなものだろう。こんな感じでテレビドラマを観ていて、細部のわざとらしく不自然な動きを見つけては楽しんでいた。どうでもいいことを話題に取り上げて面白おかしく議論する。そういうことにも拘りながら、アメリカという資本主義が発達した国の暮らしや映像文化を勉強していったのである。
 もしよろしかったらYouTubeで検索してご覧になってください。すぐ出てきます。過去の画像が何でも見られるYouTubeという超便利なものが現れて、急に思い出したことの一つである。

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