Loading...Loading...

 去年買い換えた冷蔵庫の調子が真冬におかしくなった。冷蔵庫は、一人暮らしなのであまり大きくない2ドアの代物である。
 1月初旬にいわゆる寒の入りとなったが、私の住んでいるところは最低気温がマイナス5度ぐらいになる。日中晴れても10度などにはならない。スーパーでいろいろ買い込んだ食料品を慌てて冷蔵庫に保存しなくても平気なほどのそれぐらいの寒さである。少なくとも缶ビールは冷蔵庫にわざわざ入れるということはしない。トマトや生卵も冷蔵庫の外に置いていても一向に問題ない。まっ、台所そのものが冷蔵庫みたいな寒さ・冷え具合なのである。
 ところで寒中のある日、正月に買って保存していた冷凍室のアイスクリームが軟らかくなっているのに気がついた。塩鮭の切り身などもカチカチの冷凍ものを購入したのに、凍っていない。何事が起きたのか、買って1年も経過していないのに、また冷蔵庫が壊れたのかと不安になった。
 取扱い説明書を捲ると、真冬は冷凍室の温度設定を「強」にし、それでも冷えが足りない場合は冷蔵室も「強」にするように書かれてあった。実は、冬になっていずれの設定も全く逆に「弱」にしていた。寒くなったのだから、電気代も勿体ないし、そうすることが合理的であると勝手に思い込んでいた次第である。
 ネットで調べるとこれが大外れ。一般的な冷蔵庫は、冷凍室にセンサーが付いていて、冷凍室の温度でコンプレッサーのオン・オフが切り替わる。冬場は庫内が冷えやすくなるので、コンプレッサーの運転時間が短くなる。 そうすると、冷凍室の冷えが悪くなるということらしい。 だから「強」の設定にすることが望ましい。そしてそれでも駄目なら冷蔵室も「強」にする。
 取扱い説明書の指示どおりに、まず冷凍室を「強」にしたが、アイスクリームも鮭も硬くならない。冷蔵室も「強」にしてようやく硬くなった。しかし、冷蔵室の温度も低くなったのか、いつもなら半日程度で解凍出来ていた作り置きのカレーがなかなか軟らかくならない。つまり、夏場より冷蔵室は冷たくなっている訳である。
 季節によって冷蔵庫との付き合い方も難しいものなのだと改めて実感した。まっ、高性能の高価なものなら季節の移ろいを敏感に感じ取ってうまく機能してくれるのだろうが、我が家の冷蔵庫は家電量販店で買った安くて庶民的なものであるから、季節が変われば宥めるようにして使いこなさないといけないのかもしれない。何かペットか同志のように思いたくなってくる。冷蔵庫も実に健気で可愛い。

 

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

「なるほど!」「いいね!」
心が動いたらポチっ(無記名)

 能登地震が元日に発生し、これに衝撃を受けた川柳がいくつも詠まれている。新聞柳壇で時事川柳の選を担当しているので、同想句・類想句をたくさん目にする。各吟社の例会などでも盛んに詠まれていることだろう。 ... 「コタツ記事とコタツ川柳」の続きを読む
 NHKのEテレで「ヴィランの言い分」という番組が放映されている。毎週観ているが、結構勉強になる。生き物の構造や機能、そこから分泌や排出されるものにはすべて意味がある。逆に言えば無駄に出来ているものな... 「鼻の穴が二つであることについて」の続きを読む
 今時の宴会では、ビールも瓶から生へと変化しているようである。チューハイやハイボールを飲む人も多くなり、グラスではなくジョッキが主流になりつつある。  昭和時代の飲み会の光景は、タバコを吹かしながら、... 「お酌すること、されること」の続きを読む
 コンビニエンスストアが日本で本格的に流行り出したのは昭和50年代からだったと記憶しているが、私が学生時代を過ごした東京の赤羽には当初コンビニなどはなかった。大学5年生の頃に、7時から11時まで営業す... 「反コンビニ論」の続きを読む
 私が社会人になったのは昭和55年4月である。大学卒業前の就職活動(その頃は「就活」などという言葉はなかった)で、本部キャンパスにある学生課の就職コーナーへ何度も行き、新卒の求人案内の掲示板をよく眺め... 「初任給9万円」の続きを読む
 このブログも書き始めて丸4年近くになる。ネタ探しに日々苦労しているが、何とか自分なりのペースで今まで続けてこられた。当初から、パソコンに向き合って入力作業をしながら気にかけていることがある。自分の文... 「私の文体について」の続きを読む
Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K