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 高校の修学旅行は京都・奈良方面だったが、これは中学校の時と同じコースだったので、さらに足を延ばして兵庫県の姫路城や岡山県の後楽園などにも行ってそれらを見学した。
 さて往復は東海道新幹線を使って乗ったのであるが、栃木から東京まではまだ東北新幹線が開通していなくて、当時東北本線と呼ばれていた国鉄の早朝の通勤列車に乗って約300名の生徒が東京駅に向かった。もちろん上野東京ラインなどという便利なルートもなかったので、終着駅の上野駅でみんな一旦に降りた。そして何人かかたまって混雑する階段を昇り降りして山手線のホームに向かった。ホームでは外回りの電車に乗り、数分間程度だが満員車両に揺られて東京駅へ向かった。
 事前の説明で、ラッシュアワーの山手線の混み具合は驚くほど凄いので、300名全員が団体行動をとることはできない。上野駅のホームを降りたら、みんな迷子にならずに山手線のホームへ向かい、電車が来たら速やかに乗れるだけ(詰め込まれるだけ)乗り込む(詰め込まれる)ように言われていた。
 はぐれないように友達数名と一緒に行動し、ようやく山手線ホームに立ったのだが、内回りも外回りも満員列車が1、2分おきに来ているのが当時17歳の私には信じられない光景だった。その時正直に思ったことを今でも憶えている。いくら通勤ラッシュ時とはいえ、こんなに満員なのはみんな降りないで山手線をぐるぐる回っているからそうなのではないか、だから一向に乗客は減らないのだ、と。当時、本気でそう信じ込みそうになったのである。



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