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 私が勤めていたところのトップが、何かのエッセイで書いていたことが記憶に残っている。それは、部下に仕事を指示する、依頼する場合、100%の出来を期待するなということである。その理由は、人それぞれに理解力や能力がある訳だが、人から言われたことを完全に理解して忠実に遂行することは所詮無理があり、自分が思っているとおりにやってくれることなどそもそも有り得ない。だから8割の出来で合格とし、それに満足する寛容さが必要なのだというのである。そして、どうしてもそれに満足できないのなら自分でやれと。自分でやれないから人にやらせている訳で、それなのに100%を期待するのはお門違いも甚だしい話しということなのである。
 さすが上手いことをいうなぁ、器の大きさが自分と全然違うと感心した次第である。器の小さい奴ほど、100%の出来を期待するのではないかと自分への戒めにもなった。
 ただし、この話しにはオチがある。そのトップには女性秘書がおり、スケジュール調整などでいろいろな付き合いがあったが、秘書としてイマイチなのである。何度仕事で期待外れのことをされたか。それでも秘書を続けられているのは、トップがこういう考え方の人間だからなのだとしみじみ思った。
 もう一つ追加の話しをすると、かつての上司が、仕事を人に頼む場合は忙しい奴に頼めとよく言っていた。暇な奴に頼んではいけない。この逆説的な言説の理由は、忙しい奴は頼まれたことをすぐ片づけて早く自分の仕事に戻ろうとするが、暇な奴はのんびりしているので何事も後回しにしてなかなかすぐに着手しようとしないからだというのである。その後の経験で、これは正論、真実だと実感した。

 



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