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 夜という時間には特有の意識が生まれる。日が昇っている時間帯とは異なる意識の流れがある。その意識の流れの中で妄想を巡らしたり内向的になったりして、例えば私の場合、かつて夜中に作句モードのスイッチがオンになると布団の中でいくつもの句が浮かんできてそれをその都度書き止め、そのまま明け方になってしまったことが何度もあった。
 大学生の頃に一時期昼夜逆転の生活をしていたが、四畳半の狭い世界の中で深夜を背景にしていろいろな事物と空想的に対話する時間を設けたり、訳も分からずもの凄い寂寥感に襲われたりすることがあった。しかし、夜が明けて雀がチュンチュン鳴き始めると、急に現実の空間が現われてきていつもの自分に戻ることとなる。
 60歳を過ぎた今でも、夜中に突如悲観的な思考の迷路に入り込んでしまい眠れなくなることがあるが、最後はいつもどうでもいいやと開き直って眠りに入る。僅かな時間でも睡眠をとることが出来ると翌日は寝不足でも何とか一日は耐えられる。
 夜の意識とは何だろうと、今更ながら考えたくなった。朝や昼の意識とは時間の感覚が異なる夜の意識があるから、自分と向き合って、自分のことについて少しずつでもあれこれ総括できるのではないか。そして川柳を生涯の友にしている私にとっては、一人だけの世界の中で句を思う存分詠める時間でもある。



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