眉きりりああ人生のど真ん中
晴れてワールドカップの審判員の一人に、日本人が初めて選ばれた。しかも女性である。ひとつの誤審がそのゲームを左右し、国の威信にも影響するだけに、恐いような責任を背負っている。確かな眼力に加えて、近代サッカーは、攻守の切り替えが早く、男子選手と一緒に走る体力が要求される。主婦でもある彼女には家族の協力と...【続きを読む】
エリートもあずらなんだら生きられぬ
「あずる」は北海道と山口など中国地方の一部で使われる方言で「手こずる・持て余す」の意。国を挙げての四年に一度の祭典。その名誉を背負ってピッチに立つた者が得る名誉。そのスーパースターが凌ぎを削って戦う。並大抵の精神力では生き残れない。程度の差こそあれ、サッカー以外の世界にも通用する言葉かもしれない。
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ひとりづつ処刑をされるPK戦
今回のワールドカップは延長戦でも決着がつかずPK戦にもつれ込んだ試合が沢山あった。日本もPK戦で涙をのんだが、日本の場合は、選手が自主的にPK戦を申し出て挑戦したという。最初に手を挙げた選手の勇気を讃える後日談もあった。観客が掲句のような目で固唾をのんだのは、所詮素人のせいだろうか。
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仔猫のようにトロフィー撫でているメッシュ
ワールドカップの世界一に挑む世界中の猛者たちの中で、その幸運に浸れるのは、世界で僅かな人数で、しかも四年に一回きりである。その中のひとりメッシュが掴んだトロフィーをまるで仔猫を撫でるように何度も愛しみながら撫でまわしている映像が世界中へ流れた。何とも印象的なシーンであった。世界中でその技術の秀逸さは...【続きを読む】
期待ほど心変わりをしない国
見違えるような活躍をした国がある一方で、期待されながら、贔屓の引き倒しになった国もある。その中のひとつに開催国のカタールがある。ワールドカップ史上で、最速で敗退したという。新記録を残して会場から消えて行った。
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この次へ気張りなさいと秋の雲
日本のイレブンも健闘虚しく決勝トーナメントの初戦で、涙を呑んだ。若いホープも全力の限りを尽くして、誰憚ることなく清々しい涙を零している。若いエースには、まだチャンスが何度でもある。この次のチャンスに今日の経験を生かして「気張りなさい」と秋の雲が励ましている。若い涙は必ずエキスとなって、明日の君へ大切...【続きを読む】
かろうじてはみ出さぬように理性眉
頂点に立てるのは、世界中でただ1チーム本命と目されて、自他ともにその道を歩んできても、実力だけでは御し切れないこの世界のストーリー。人生最後のチャンスに賭ける世界のエースが敢え無く涙を飲む。原因はいろいろあってもじっと我慢が眉を濡らす。同僚がその涙を拭う、感動の場面であった。今月はワールドカップシリ...【続きを読む】
月は戻ったがまだ欠けている私
今世紀最後の皆既月食を経て、眼裏に赤味がかった朧月が残っていて、脳裏から離れないという者もいる。あの夜から、なかなか立ち直れないでいるという。月食と体調の不具合に関連性はないものを、傷の深さを噛みしめているようだ。素早く立ち直ってくれるのを祈るばかりである。とりわけコロナ禍で外出もままならない時間が...【続きを読む】
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