滲みやすい性質で汚れている上辺
上五はやや説明句調だが、暗に中身は真っ白ですよと仄めかしている。滲みやすい和紙に例えてわが心の感受性の強さをさりげなく表現して、人生にもまれてきた証拠の汚れも自認している。反面手漉き和紙の丈夫さも仄めかしている。
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善人を演じ善人らしくなる
根っからの善人は善人の何たるかを知らない。少々の悪には理想の善人像がでんと聳える。善人を演じることなど、簡単な振舞いである。それが習慣になれば、心中はどうあれ、はた目から見れば善人に見えてくる。他人様の外観では心中など計り知れないのだ。
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隠してることを隠して笑顔撒く
有名人には多い普通の話である。けれど凡人にはなかなかできない仕草である。世間では「おくびにも出さない」というが、相当に期するものがない限り、すぐさま周囲に嗅ぎ取られてしまう。撒く笑顔だって、取ってつけたような笑顔では話にならない。身近な者を騙すのはさほどに難しい。
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まぐれとは言わせぬ血豆残した掌
コーチか、取材者か、ファンの目か、好結果を残した本人が謙遜も踏まえて「まぐれです」という。評論家も認めるその実力に加えて、素振りで潰した血豆が物語っている。まだまだいくつもの壁が立ちはだかっていることは、みんなが納得の上で、将来への期待を満身に背負っている。
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魔が差してそれから二女の母となる
「魔が差して」の解釈でそれからの展開ががらりと変わる。魔が差すのは男性と相場が決まっているが、今回は女性の立場で詠まれている。しかもその状況は現在も継続している。という事は、きっかけ(契機)こそ魔が差したのだけれども、それなりに継続していることは、間違っていない判断だったと懐かしんでいるのかも。
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力には力だなんて哀しいね
民主主義とは、かくも脆い主義だったのだろうか。戦後の混乱期を過ぎて、ようやく民主義らしい雰囲気になってきたのは、私の場合 中学生になってからである。今また力で司る風潮が見え隠れする。他国の不幸は見て見ぬふりをする。安い労力を求めて世界中を這いずり回る賎しい自由経済。最後は財力による武力であるという。...【続きを読む】
落書きに出て来るわたしほぼ事実
落書きに登場する人物評は、大方の場合、悪口や嫌味の一刺しが多い。それを承知のうえで、彼女は「大体において事実だ」と潔く認めて、悪びれる様子のないところに、中味が少々不利なことでも却って好感が湧くというもの。証拠はあっても罪にならなけらば逃げまくる政治屋に読ませたい。
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間に合ってくれと飛び乗る夜行バス
お決まりの「一コマ切り」川柳。自分の環境に合わせて、シナリオはいくらでも描ける。ひと昔前だったら、庶民が飛び乗るのは「夜行列車」に相場が決まっていた。乗り物が高速化してノロノロの移動手段は見向きもされない。夜の明けるまでじっとしておれない心境が伝われば本望。
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