言わなけりゃ傷の深さは解らない
真っ先に、負傷兵を励ます言葉として思い出した。「傷は浅いぞ、頑張れ!」。負傷した本人には意識朦朧の中で聞く、このセリフが功を奏したようである。こちらの傷は心の傷である。近代人は実にデリケートで小学生で不登校の憂き目に遭う。反面、傷を隠す術も卒がないし。その程度なら私の傷の方が深いと言われかねない。
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ミスキャスト道化ひとすじ母の役
中にはあらせられるだろうか?その覚悟のないまま母親になってしまったという方が。そこはそれ、十月十日という舞台稽古の場が設けられているから、所作もセリフもひと通りマスターしてからの演技となる。それでも私にはこの役はミスキャストだったという。失敗続きで、いまもまだ周囲を笑わせる動作に明け暮れている。母の...【続きを読む】
他人よりもっと哀しい相似形
隣町の従妹姉妹なのにそっくりだといつの間にか周知の事実となって、歌が上手い、テニスが上手いと、何かにつけて、すぐ比較対象にされる。身内とて、いっそ他人だったらと思うことがしばしばある。優しさでは負けていないのに、噂は表面だけをなぞりながら、飛んで流れる。
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オフの日は薄めの眉でこと足りる
上五は休日のことだろう。仕事がない日である。ゆったりした気分が読み取れる。その向こうに、勤める日のシャキッとして、てきぱきと物事を処理している姿が浮かぶ。一部を表現して、見えない部分を想像させて句意を広げる。川柳の醍醐味かもしれない。
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守る人へ守らぬ人が着せるアレ
「守らぬ人」の中には、その立場にない人が含まれている。したがって、第三者が精一杯頑張っている人へヒョイとアレを被せてしまう。こんなことが現代社会で、堂々と民主主義の法治国家で通用するのだから恐ろしい。その上、守る立場にない人には、その必要がないから悪事の糸を手繰る術さえ持たない。胸中に事例が去来する...【続きを読む】
すこし愛トッピングして確かめる
相手の状況や心中を確かめる術として何を混ぜるか夫婦、親子、友人、恋人それぞれ異なる。直接尋ねればよいものをと思い勝ちだが、それでは相手が構えてしまう。要するに本心が知りたいのである。生来短気のなせる業か不安でショウガナイ。若しも凶と出たら、短気なだけに怖い気もする。
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可愛いダイコそれでいいそれがいい
「カワイイダイコ」スーパー等の市場ではあまり見かけないが、朝市には偶に並ぶ。核家族向けだろう一本まるまるが邪魔にならないのも嬉しい。生産者としては収穫量に問題があるけれど、使い勝手では優等生であるし、味も優良品種と比べて遜色ないから試食してみてほしい。
絵手紙の創始者小池邦夫さんが逝去された。絵手紙...【続きを読む】
未練あるうちに辞めれば辞められる
心に残るようになれば、辞めにくいと思うのが人情である。ここはひとつ、思いきることができない状況にあってどうして辞められるのだろうと。それが、自分の人生をほぼ終えた人間の特色で、「スパっと思いきる」これができない人には次の一歩が出ないのだ。もっともここまで泳いできて、今更気づいたところで、元の岸へ戻る...【続きを読む】
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