読書と物音について
私は物音に敏感な方である。何かに没頭している時に、どこかから音楽が流れてくるようなことがある場合でも、すぐに気が散って集中力が持続できなくなる。
その性癖は若い時分から自覚していることだった。高三の受験生の時、夏休みの勉強は当初昼間にやっていたのだが、家の外の騒音、家の中の物音が気になって夜型に...【続きを読む】
使い回し川柳、焼き直し川柳
平成4年頃に川柳と出合い、すぐ虜になった。おもしろくて堪らない。多読多作を心がけて自分なりに上達しようと努力した。だから、その頃に感銘を受けた秀句・佳句は今でも忘れていない。そういった作品を手本にして、自作の研鑽に励んだ訳である。
平成5年には地元の下野川柳会に入会し、毎月の例会に参加していたの...【続きを読む】
食べながら歩いて「食べ歩き」
以前「食べながらあまり歩かぬ食べ歩き」という句を詠んだことがある。「食べ歩き」の使い方が何となく気になってネット検索してみると、まず「goo辞書」には、概ねこのように記されていた(分かりやすくするために若干読みやすくしている)。
その土地の名物料理や珍しい食べ物を、あちこち食べて回ること。例とし...【続きを読む】
よく見る夢
人間は何故悪夢をよく見るのか。何万、何十万年前の狩猟採集生活の時代だった頃、人はいつ恐ろしい猛獣に襲われるかもしれないといつも怯えて暮らしていた。睡眠時間中、幸せに満ちた夢ばかりを安穏に見続けていたら寝過ぎてしまい、そいつらがいつ襲って来てその餌食になるかも分からない。それで防衛本能的に(結果的に...【続きを読む】
いささか長いあとがき―「川柳の神様」シリーズ―(4-4)
このシリーズを読んで私の作品鑑賞の展開がいきなり脱線し、どれほど横道に逸れてしまっているか、少し呆れるくらい分かっていただけたかと思うが、読者の皆さんには少し苦痛でも辛抱強く付き合っていただけたのではないか。そんなスタイルの鑑賞でも、現代川柳を全く知らない方、あるいはサラリーマン川柳や企業が募集す...【続きを読む】
いささか長いあとがき―「川柳の神様」シリーズ―(3-4)
好き勝手な鑑賞と言ったが、名句や佳句と言われるもの、大会で三才や特選となった作品でも、すぐには理解できないものもたくさんある。それが心に引っ掛かっていて、ある日ある時何かのきっかけで急に思い出し、この句はこういうことを詠んだものなのだと自分なりにはたと気がついた時、まさに世紀の大発見のような喜びに...【続きを読む】
いささか長いあとがき―「川柳の神様」シリーズ―(2-4)
次に、句の鑑賞の仕方であるが、私自身の最大限の想像力と妄想力(?)を働かせて、なるべく好きなように解釈することを試みた。これは句を詠んだ作者の意図に反するものかもしれない、本意から外れるかもしれない、今までのオーソドックスな解釈を覆すような曲解と非難されるかもしれない。そういう懸念や批判が出てくる...【続きを読む】
いささか長いあとがき―「川柳の神様」シリーズ―(1-4)
「川柳の神様」シリーズは令和元年12月にまず「Ⅰ」を刊行し、令和4年2月の「Ⅱ」と続いて令和5年5月の「Ⅲ」をもって完結した。最初の「Ⅰ」の本文を何度も校正しながら、あとがきは何を書こうかと考えていた。何度も推敲してようやく出来上がった原稿はかなり長いものになってしまい、結果的には規定のページ数を...【続きを読む】
タッチとタップ
スマホはiPhoneを使っているが、齢を重ねてタップやスワイプなどの操作が下手になってきている。文字入力の際、指先のタップがずれることがしばしばある。情けなく思う時もあるが、まだドツボにハマった年寄りではないという見栄(?)があるのか、(後期)高齢者向けの機種には変更したくないと意地になっているこ...【続きを読む】
ホウダウンについて
イギリスの代表的なプログレッシブ・ロックバンドの一つであるエマーソン・レイク・アンド・パーマー(略称は「ELP」)のアルバムに、「トリロジー」(1972年発売)というのがあり、その収録曲の中に「ホウダウン」という器楽曲がある。
4分弱の作品ではあるが、アップテンポの軽快なメロディーで私は今でもY...【続きを読む】
お忙しいところ申し訳ありませんが…
どうして人間は毎日忙しいのだろう。これは半分噓だと思う。
以前、散歩しながら携帯ラジオを聴いていたら、労務管理を専門にしているコンサルタントの人が、なぜ日本人は残業をしたがるのかということを話題にしていろいろ説明していた。
耳を傾けながら驚いたのは、まず最初に、定時の午後5時に帰宅してもやるこ...【続きを読む】
無実への信念について
巷間の話題となるいろいろな事件の報道を眺めていていつも感じることがある。
どう考えてもこの被疑者は有罪になるだろうと推定し、実際にも裁判でそのような判決を下される。しかし当人は罪を認めることはせず上級審へ控訴する。そしてさらに再び有罪となる。なおもしぶとく最高裁へ上告する。だが予想したとおり敗訴...【続きを読む】
ツッコミどころ満載
NHKや民放の短歌、俳句番組をよく視聴する。川柳を紹介して学習する番組がなかなかないので、私なりに勉強の代用をしているところもある。同じ短詩型なので共通するもの(言葉の味わい方、言語観など)があり、自作を詠むうえでの参考になっている。なるほどとためになることがしばしばであり、共感する解釈や批評・添...【続きを読む】
時事川柳における諧謔性について
川柳において、特定の政党だけを偏って支持したり、身も蓋もない言い方で政治の現状をこき下ろしたりする詠み方はひどく興醒めするものである。いろいろ批判されても、与野党を問わず政治家は日本と世界のために頑張っている方がほとんどであろう。どぎつい議論は居酒屋でやってもらいたい。そしてそれらは川柳として詠ま...【続きを読む】
青と赤
以前、テレビのクイズ番組を観ていたら、世界地図の問題が出されていた。日本を含めたいくつかの国は青色で塗られている(それ以外は白色)。これはどういうことでしょうというのが設問だった。日本以外の青色諸国は、東南アジアのタイやマレーシア、ヨーロッパならイギリス、オーストラリアやインドも青で塗られていた。...【続きを読む】
真冬の冷蔵庫
去年買い換えた冷蔵庫の調子が真冬におかしくなった。冷蔵庫は、一人暮らしなのであまり大きくない2ドアの代物である。
1月初旬にいわゆる寒の入りとなったが、私の住んでいるところは最低気温がマイナス5度ぐらいになる。日中晴れても10度などにはならない。スーパーでいろいろ買い込んだ食料品を慌てて冷蔵庫に...【続きを読む】
コタツ記事とコタツ川柳
能登地震が元日に発生し、これに衝撃を受けた川柳がいくつも詠まれている。新聞柳壇で時事川柳の選を担当しているので、同想句・類想句をたくさん目にする。各吟社の例会などでも盛んに詠まれていることだろう。
こういう甚大な災害や驚愕の事件・事故に出遭えば、当たり前のことだが、当事者かそうでないか(第三者、...【続きを読む】
鼻の穴が二つであることについて
NHKのEテレで「ヴィランの言い分」という番組が放映されている。毎週観ているが、結構勉強になる。生き物の構造や機能、そこから分泌や排出されるものにはすべて意味がある。逆に言えば無駄に出来ているものなどない。無意味や無駄どころか、人類の敵(ヴィラン)に思えるような存在も、人間の方が勝手にそのように誤...【続きを読む】
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