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 昨年3月の大相撲春場所で新関脇の若隆景が幕内優勝した際に、四股名の呼びづらさ、まさにアナウンサー泣かせの名前のことも話題になった。五十音のア段の発音が5回も続き、「タカカゲ」という「カ」を連続する言い方も舌を嚙みそうなくらいである。
 大相撲では、モンゴル出身の力士が大活躍しているが、本名を聞くと大体が長い名称で、日本人が一度耳にしてすんなり憶えられるようなことはまずない。元横綱の白鵬の本名は「ムンフバト・ダヴァジャルガル」と言うが、一度聞いただけではとても暗唱できない。まっ、モンゴル語に通じていれば、そんなことはすぐに解決するのだろうが…。
 私の個人的な経験を話すと、中学生時代に起きたエドワード・ケネディの「チャパキディック事件」(1969年)のことを憶えている。ジョン・F・ケネディ大統領が暗殺され、その弟のロバート・ケネディも大統領選挙中に暗殺された。その更に弟のエドワードがようやく大統領になれるのかと思われていたが、この事件がスキャンダルとなって叶わなかった。
 ケネディ一家の不幸を思い知ったが、「チャパキディック(Chappaquiddick)」という舌を嚙みそうな島の名前にも、中学生の私は興味を持った。当時「チュッパチャプス」という棒付きキャンディーが売られていて、よくCMでも流れていたが、これよりも遥かに言いづらい。これを伝えるニュースの担当アナウンサーも大変だなぁと思ったものだった。
 その後時代はずっと下って、イランの大統領にアフマディーネジャードという人が就任(2005年~13年)した。ソビエト連邦のゴルバチョフ時代にベススメルトヌイフという外相がいた(1990年~91年)。これらも言いづらい。
 落語の「寿限無」は有名な噺であるが、このとんでもない長さの名前も区切って憶えようとすると、意味のある単語の連鎖で成り立っているので意外と分かりやすい。
 外来語には、単語に意味を探ることは難しい。ドンキホーテ、プエルトリコ、コスタリカの区切りは、ドンキ・ホーテ、プエル・トリコ、コス・タリカと思い込んでいる方は案外多いのではないか。ディスカウントショップのドンキホーテは「ドンキ」と略される。ドンキホーテは「Don Quixote」、プエルトリコは「Puto Rico」、コスタリカは「Costa Rica」が元々のアルファベット表記。当たり前のことだが、ある程度スペイン語を知っていれば難しくはない。
 長くて言いづらい、区切りが間違いやすいと、日頃から感じている外来語を募集いたします。密かにずっと思っていたものをこの際吐き出してみましょう。少しスッキリするかもしれません。コメント欄に書き込んでください。



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「若隆景」の言いにくさから次々思い出したこと”にコメントをどうぞ

  1. 橋倉久美子 on 2023年9月26日 at 7:46 AM :

    スリランカの首都はスリジャヤワルダナプラコッテ。
    「スリジャヤ・ワルダナ・プラコッテ」と勝手に区切っていました(日本語だと、これが2拍子でリズムがよい)が、今調べたら、「スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ」だそうです。

    • 三上 博史 on 2023年9月26日 at 9:18 AM :

       久美子さん、ありがとうございます。コメントを待っていました。
       うーん、地理は結構得意な方でしたが、これは気がつきませんでした。勉強になります。
       

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