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第13回川柳マガジンクラブ和歌山句会を、和歌山市の和歌山県民文化会館407号会議室にて

開催した。

出席者は畔川臣展・岡崎佳壽子・澄田康則・梅原清子・山本君江・井口廣司・定松宏枝・

佐藤まき・高 好・松井健三・川口 明・佐野桂子・たむらあきこの13名。

今回は、フォトジェニックな風景が広がる島、「ラピュタの島」沖ノ島を中心に、

加太地方の美しい景観と、和歌山句会の楽しい様子を併せてお楽しみください。

加太に来ました。ちっちゃな観光案内所があります。

残念ながら、誰もいませんでした💦

地図を見て、さあてどこへ行くかな🚙

 

とりあえず城ケ崎海岸。珍しい砂岩泥岩互層です。いわゆる鬼の洗濯岩。

砂岩泥岩互層が縦横に飛び出した磯、遠く海を隔てた鳴門市辺りまで繋がっているとか。

断層が地表にむき出しになったダイナミックな風景。地球のうねりを感じますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【句評会】

さあ、わが和歌山句会が誇る【句評会】の始まり始まり~🎉

もちろん司会は、いつもの名司会者・澄田康則氏。

今回も鮮やかに場を仕切って頂きました (川柳の腕も上げたともっぱらの評判💪)

中央が名司会者の康則さん、左から臣展、佳壽子、(康則)、清子、君江のメンバーの皆さん。

☆まず提出された句 (自由吟)について、◎は2点〇は1点で各自投票

結果は以下の通り

⇒皆さんの意見や感想 etc.です

⇒あきこ先生の評です

夜明け前早く起きろと烏鳴く 川口 明

⇒烏は面白いが、ああそうですか、のまんまの句 もう少し一考

不便さが思考回路を目覚めさす 定松宏枝 1点

⇒不便さを自分で解決したことの喜びが分かるような 少し説明的、ああそうかなて句

 作者曰く、台所仕事をしていると、ここはもう少し改善できないかなとかよく考えます

 それを句にしました

⇒「思考回路を目覚めさす」は良い ただ「不便さ」がそのままなので、もう少し考えよう

友の活躍 嫉妬するボク 山本君江

⇒七七句、問題ありません ただ助詞を入れると「友の活躍に嫉妬するボク」と散文になってしまう

 川柳は穿ちの文芸、もう少し考えて

情念のとりこになって老いの恋 澄田康則 4点

⇒老いの恋だからこそ、最後の恋だと執着するのではないか 澄田さんの句だとは、驚きました 

 作者曰く、死ぬまで気持ちだけはこう在りたいとか… ⇦奥さんにいってやろ(笑)

⇒老いの恋が情念のとりこになることは十分にありうる 良い句です

追伸のペンからこぼれ出す本気 岡崎佳壽子 5点

⇒直すところのない非常に上手い句 「こぼれ」がひらがななのもバランスを考えている

飛んでみよ曲がってみようちがう道 高 好 3点

⇒飛んでみよはどうか? いや、みよで切っているのが良い、との二つの意見在り

⇒飛んでみよの「みよ」は「みる」の命令形になる 飛びなさいの意味になるので注意

 破調になるが「飛んでみよう曲がってみよう」が良い

秋の月欠けたところに僕がいる 畔川臣展 10点  (本日の最高得点です、おめでとう🎉)

⇒一番ジンときた句 欠けたところは見えないけどそこに自分がいる 奥深い

 作者曰く、月の欠けたところと自分の欠けたところを重ねて、見つめているような気持ちを詠んだ

⇒見つけの素晴らしい句 自分の心を詠んでいる心象句

 「こういう句を作れるのはかなり上級者です」とのお褒めの言葉を頂きました  (拍手~👏👏 )

糸垂らす私は凪の海を釣る 佐野桂子 7点

⇒魚をつるのではなく心の穏やかさを求めているような 凪の海が全てを現わしている 

 作者から想いをくみ取ってもらってうれしいとの言葉あり

⇒凪、海、糸、釣る等やや言葉がつきすぎて、少ししつこく感じる

 「凪の海」は「海の凪」の方が良いかな ⇦作者からそれも考えたんですが「凪の海」のほうが

 句が大きくなるような気がして…とか

成長のしるし節目が増えている 松井健三 2点

⇒節目が増えている、が良い ただ「成長」の言葉が散文的で言葉に色気がない、一考

AIに渡したくないMY読書 梅原清子 1点

⇒ホント最近のAIは怖い 読書までAIにああだこうだと言われたくない

⇒意味が解りにくい、「読書」を「思考」に変えてみては

盲目のカンパネラ琴線を叩く 井口廣司 3点

⇒フジコ・ヘミングの演奏で私も感動したことがある 盲目の、で辻井さんだと思った

 琴線を叩くで作者が感動したのが分かった

⇒琴線は心の中にあるもの、叩くは少し違和感がある 琴線は叩かない触れるもの

 しかし触れるではいかにも平凡 もう少し考えよう ⇦響くはどうかな?の意見在り ⇦響くよりも

 もっともっと琴線を叩かれるほど感動したんです、との作者の言葉

鉛筆を削って日がな句も生まず 佐藤まき

⇒鉛筆を削って、までは良かったのに 「句を作る」でも良いのでは 

⇒う~ん、まあ分かるんですけどて感じの句かな…

楽しい句会の様子。

 

 

 

 

 

 

 

最高得点の臣展さんと笑顔良しの佳壽子さん。

☆ 最後にあきこ先生の後評

点が入らないからといって決して悪い句ではない。

皆さんのレベルは確実に上がっています 、とのいつもの優しいお言葉。

ほんとにありがたいですね🥲

今回は推考の大切さを、松尾芭蕉の

「奥の細道」に例えて話をしてくれました。

考えて考えて行きつくところ、動かしようのない言葉に行きつく大切さ等々。

自分の作った句は誰しも可愛い💝もので、欠点が見えなくなる傾向があります。

それを第三者の目で見直すことが大切、患者をみる医者の目ですね。

句会は腕を上げるための戦場。

他人の目を通すことにより自分の句の欠点が見えてくる。

みんなの中で自分の力を肌で感じとり、自分の立ち位置を知ることで、

おのずと創作力や表現力が磨かれていく、その勉強する場が句会。

と、あちこちの句会を飛び回る✈️あきこ先生のお言葉。

勉強になりますねえ、和歌山句会の和歌山句会たる所以です 💪

 

ご存じ淡嶋神社、「女性のための神様」として広く信仰されています

参道には、干物やサザエを焼くいい匂いが…

本殿、境内には常時約2万体ともいわれる日本人形や雛人形、ぬいぐるみなどが所狭しと並んでいるとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて席題&宿題について各選者より発表

当日の題と選者、入選句は次の通り。

【席題】

「風」岡崎佳壽子選

披講する佳壽子&脇取の好、の両女史。聴き入るメンバーの皆さん。わたしの句は詠まれるかな…

反対と言えば吹く風強くなる 健三

吊るされたままの風鈴動かない 好

風に乗りどこに着くかは天が知る 康則

捨て台詞 色無き風が吹いている 廣司

言いすぎて心に冷たい風が吹く 宏枝

➂木枯らしと訃報が届く寒い朝 廣司

➁北風に負けじと咲いた路地の花 臣展

①風雪の中で芽吹いているつぼみ 桂子

◎明日の虹見たくて今日の風に乗る 桂子

⇒希望がある句、「今日の風に乗る」が良い

さっフォトジェニックな風景が広がる沖ノ島へ出発🚢

切符を買って…

オジサンわくわく…

 

 

 

 

【宿題】

「きっと」畔川臣展選

披講する臣展さんと脇取の好女史。

金を貸す彼のきっとを信じてる 康則

別れてもきっと忘れずリメンバー 明

儲け話きっと安さの裏がある 宏枝

薄い笑みきっとあるんだわだかまり 好

世渡りはきっと近道二枚舌 佳壽子

➂取り戻す母の執念色あせぬ 好

➁赤い爪きっと本音を隠してる 佳壽子

①スッピンはきっとあなたは来ないから 君江

◎裏切った罪の小指がまだ痛い 廣司

⇒「小指がまだ痛い」の表現がよい 心にグサッと刺さる句

 

「きっと」佐野桂子選

披講する桂子&脇取の好、の両女史。聴き入るメンバーの皆さん。わたしの句は詠まれるかな…

金を貸す彼のきっとを信じてる 康則

団塊世代きっと焼き場も混んでるな 健三

雲晴れてきっと笑う日そこにある 健三

指切りにきっと来てねともみじの手 宏枝

薄い笑みきっとあるんだわだかまり 好

➂酔い覚めて「きっときてね」が胸を刺す 臣展

➁スッピンはきっとあなたは来ないから 君江

①赤い爪きっと本音を隠してる 佳壽子

◎裏切った罪の小指がまだ痛い 廣司

⇒究極の「きっと」だから

沖ノ島上陸後、山道を登って、やっと第五砲台跡。最早、ぜいぜいハアハア💦

沖ノ島・第五砲台跡➁ぜいぜいハアハア💦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蓋」定松宏枝選

披講する宏枝、脇取の好の両女史。

蓋をした瓶のヒビから漏れる嘘 好

寝顔をみて言いたいことに蓋をした 健三

言えぬこと蓋の中ではまだ熱い 佳壽子

鬼を飼う心の奥に蓋をする 君江

蓋とじて熟成をまつ夜よなか 好

➂蓋のない口に秘密は重すぎる 臣展

➁貝の蓋閉じてしまった反抗期 桂子

①カサブタを押し上げ恋がまだ疼く 廣司

◎くまモンの瘡蓋剥がす地の怒り 桂子

⇒熊本の二度の災害に神も仏もないものかと心が痛みました

 

第五砲台跡から第三砲台跡へ向かいます。しかし延々と続く長い長い登りの山道💦

ハアハア言いながら山道を登っていると、前を行く、うしろすがたの山頭火をふと見たような。あれは幻だったのか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蓋」たむらあきこ選

披講するあきこ先生と隣でやや緊張気味の脇取の好女史。

はんぺんが蓋持ち上げるおでん鍋 宏枝

争いのもとを棚上げ蓋をする 健三

寝顔をみて言いたいことに蓋をした 健三

くまモンの瘡蓋剥がす地の怒り 桂子

古鍋の蓋がカタコト亡母の声 廣司

➂言えぬこと蓋の中ではまだ熱い 佳壽子

➁貝の蓋閉じてしまった反抗期 桂子

①思い出の蓋を開けると青い空 康則

◎蓋のない口に秘密は重すぎる 臣展

⇒上手いのひと言です  (今月は臣展さんの月でしたね🎊)

 

ランダムに、沖ノ島・第五砲台跡。

 

j砲台跡です、ここにでかい大砲が備えられていたのでしょう。明治時代に作られたこの要塞は対戦艦用であり、空から襲ってくる爆撃機には無力でした。終戦まで一度も大砲を放つことがなく、その役目を終えたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和歌山に住んでいながら、初めて訪れた小生が言うのも何ですが、一度訪れてみてください。緑豊かな照葉樹林に覆われ、レンガ造りの旧陸軍要塞跡が緑に包まれた光景はアニメ映画『天空の城ラピュタ』の世界観に重なるとして「ラピュタの島」と呼ばれ、ホントにゆったりとした時間がながれる静かな場所です。長く滞在して、ゆったりとした時間を過ごしてください。但し、体を鍛えておくのをお忘れなく…(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆最後に句会に参加された皆さんの感想

(沢山の感想を頂いていますが、そのうちの幾つかを…)

今日も活発な句会で嬉しかったです。 佐野桂子  (いつも貴重な意見をありがとうございます🙇‍♀️)

良い句はもちろん、選ばれなかった句から学ぶことの多いこと。句会は、川柳の

湧き水のように感じます。  畔川臣展  (今日はご活躍でしたね💪)

楽しい句会でした。 岡崎佳壽子  (席題の選、お疲れ様でした👍)

選者になり、良い句ばかりで選ぶのに苦労しました。 定松宏枝  (句会のレベルが確かに

上がってきましたね🎶)

席題から始まって、皆さんの句を聴いてすごいと思います。今日の話を振り返って、また勉強します。

高 好  (好さんが参加してくれたので和歌山句会のレベルも上がりましたよ✈️)

ボツの連続でしたが、どこが問題か勉強になりました。  梅原清子 (小生も似たようなもの、

お互い頑張りましょう🎊)

今日も良い句会で勉強になりました。 松井健三  (岸和田市民川柳大会、お疲れ様でした。

盛況で何より🎆)

楽しい句会でしたが後一歩及ばず。来月こそは「特」を目指して… 詠み人知らず  (先生も最近の上達を誉めていましたよ。「特」は目の前🥇)

 

「おまけ」

急きも慌てもしないオバ様が焼いてくれます。しかも狭い店の中にイートインまであり、先客が居たりしたらそれはもう大変。購入にはそれなりに待ち時間を覚悟してくださいね💦

加太で40年営業している、地元で有名なたこ焼き屋さんです。

 

今月も楽しい句会でした。

気心の合った仲間と顔を合わせ、わいわいがやがやと、思ったことを誰に気を遣わずに

自由に言い合う、ホントに楽しい時間でした。

その楽しい時間の中で、多少とも自分を磨くものを身に着ける、それが句会ですかね。

何にせよ、気楽にわあわあがやがやと、時を忘れて過ごす時間は貴重です。

それでは向寒のころ、もう紅葉もすっかり見ごろでしょうか、

次の句会で…

もう少し若いころに来るべきでしたね。2時間の滞在でしたが島の半分ほどしか回れませんでした。ただ時間があってもあの山道はもう体力の限界でしたね💦走るように追い越していく若者が羨ましく眩しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(報告・井口廣司)

 

【今後の予定】

★11月句会 11月25日(水) 13:00~ 於:和歌山県民文化会館 405会議室

①句評会用に事前に自由吟 1句提出

➁句会宿題 「旅人」「そっと」 各題2句 (句箋は当日)

➂サロン 参加者で歓談ほか

 

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新しい世界がそこにあります😍

しかも覗くだけなら無料、未経験の方も大歓迎です。

どうぞご自由に和歌山句会を覗きに来てください🧐

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“和歌山句会10月報告(第13回)”にコメントをどうぞ

  1. 畔川 臣展 on 2026年11月4日 at 9:59 AM :

    井口さん、いつもありがとうございます。

    今月も多くの素晴らしい句に出会い、感動するばかりです。
    人の句に学び、自らの句を顧みる。
    これぞまさに「生きた学び」なのだと実感しています。

    「葛城修験」の始まりの地、加太。
    歴史のロマンと豊かな自然に包まれ、朱鷺色の夕暮れが流れる美しい街ですね。

  2. 井口廣司 on 2026年11月4日 at 6:09 PM :

    コメントありがとう。
    和歌山に70有余年も住んでいながら、金剛峯寺の内拝も
    沖ノ島への上陸も初めてのことでした。
    Blogを担当するのは結構大変ですが、違った意味での楽しさがあります。

    役行者ですか、いつか彼の辿った道をBlogで紹介したいものですね。

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