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 言わずもがのことではあるが、今年の夏は日本全国どこでも暑かった。昼寝の後に日々やっているサイクリングで、猛暑日にペダルを漕ぐことはほぼ灼熱の地獄を走り回るような辛さを覚える。
 去年の夏は河岸段丘の日陰を走ったが、今夏は緑蔭のコースを新たに見つけたので、少し趣を変えてそちらの方の風に触れることとした。
 このコースを見つけたのは、実は去年の冬のことである。いつものようにハンドルの動きに任せて自宅近辺をサイクリングしていると、ブナやナラなどの落葉樹林に覆われた山道(こちらではすべてが平地なので、そういう林の中のところでも山道と言う)に出遭った。寒中の鉛色の空、いつ雪が降って来てもおかしくはない天気だった。少し躊躇いながらもペダルを踏んでその山道の中へ入ってみると、案の定薄暗い。テレビのサスペンスドラマに出てくる死体遺棄の現場を連想させる不気味な雰囲気が漂っている。ハンドルを握る両手に少し緊張が走った。途中で戻ろうかと思いながらも数キロ走っていくと、何とこんな不気味なところを元気に散歩しているおばさん(そうは言っても私と同年齢だったと思われる)を道端で発見した。勇気があるなぁと驚いていると、その先で急に視界が明るくなってきた。おそらくそのおばさんはこの道をいつも散歩コースにしているのだろう。そして私は思った。来年の夏はここをサイクリングコースにしよう。真夏でもきっと涼しいに違いない。
 下の写真を見れば分かるとおり、別荘地のある那須や軽井沢のようにも見える長閑さが漂う山道である。蟬の鳴き声は凄まじいが、これは別荘地でも同じであろう。また冬になったら、ここを通ってサスペンスドラマの雰囲気を再び味わってみることとするか。

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