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 中学校から英語の授業が始まったが、英単語を調べるのに一々辞書をひくことがものすごく面倒くさいと思った。ひく前に人に訊いた方が手っ取り早い、なんでこんなものがあるのかと思っていたのである。
 高校3年生になっていよいよ受験勉強が本格的に始まった時、一つの決意をした。英和辞典のみならず、国語辞典や古語辞典なども含めて、辞書をひくことに対して不精しないと決めたのである。そして、一回調べた言葉は一回で覚えるように必ず印を付けるようにした。何度も同じ言葉を調べることは恥だと思ったのである。
 それが現在でも続いている。漢和辞典や仏和辞典、独和辞典も偶にだが物臭せずにひいている。密かな自慢でもある。だからどの辞書も印だらけになっている。印のないページは無いくらいになっている。かなり以前から、馬齢を重ねて同じ単語を何回もひいていることは隠せない事実ではあるが(笑)。
 電子辞書は印が付けられない。軽くてハンディーだが、辞書のあの独特の紙質を指先で捲る刺激がないので、調べてもすぐに忘れる傾向が強い。これは明らかに欠点だと思う。ひいた言葉の隣にある言葉を覗き見る楽しみがないのも、ものすごくもの足りなく感じている。
 ついでに言うと、私は英語のアルファベットの略称の正式な名称を知ることにもの凄いこだわりがある。TPPとかOECDとか、新聞に載っていて知らない略称に遭遇すると、必ずネット検索などで調べないと気が済まない。そうしないと蕁麻疹が出きそうになるくらいのストレスになるのである。ちなみにOECDは「Organization for Economic Cooperation and Development」の略称で、経済協力開発機構の日本語名はうまく二字熟語を並べてあるが、原文と比べて無理のある訳し方だと思う。日本語名だけから英語名を想像することはほぼ不可能だろう。
 最近はスマホを持つようになって何でも便利になったが、言葉については簡単に調べられても簡単にすぐ忘れてしまう。もちろんこれも歳の所為である。

  すぐ調べすぐに忘れていくスマホ  博史



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