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 塩分の摂り過ぎは体によくない。かなり前にNHKテレビの「ためしてガッテン」で、素手ではなかなか摑めない鰻も塩を塗ってやると簡単に摑めることが実演された。塩が鰻の皮膚細胞をいかに破壊する力があるかを教えてくれたのである。だから、酒飲みが塩辛いものを好んで食べて胃がんや食道がんになりやすいのはここから来ているということも説明していた。
 もう一つ話しをすると、ある時の「NHKスペシャル」で、何十万年も前にアフリカで誕生した人類の祖先がアジア・ヨーロッパやアメリカ大陸へと拡散していく過程で塩味を覚えたことが紹介されていた。また、中央アフリカに住み昔からの狩猟生活を続けているピグミー族は塩味の濃い料理を食べない。そもそも塩がないからそういった味付けを知らない。だから血圧もかなり低い。そういことも紹介されていた。現代人が脳血管障害や心臓疾患になりやすいのは、人類史として塩味の旨さを知ったから、覚えたからだということの説明だった。
 塩味は万能の味付けらしい。甘味、苦味、酸味どの味付けにも塩を入れるとそれらがさらに引き立つということで万能の隠し味なのである。
 健康のために塩分はなるべく控えるようにと言われるが、先ほどの鰻を摑むシーンは私には衝撃的で、それからは自分の塩分摂取量を考える転機になった。年齢的にもそうすべき時期だったのですんなり納得したのである。
 カップラーメンの汁を全部飲み干す。こんなことは健康には最悪のことなのだが、若い時期にはこれが止められない。代謝機能も盛んだからすぐには体へのダメージも来ないが、長ずるにつれ、これがそうではなくなってくる。
 先日、あるラーメンチェーンのお店に入って、ラーメンと半チャーハンと餃子のランチメニューを注文した。それぞれがどれも美味しい。すべて平らげてから数時間後、やたらに喉が渇く。何度もお茶などを飲みながら夕方頃やっと気がついた。ラーメンのつゆ、チャーハンの濃い味付け、餃子の中の餡、どれにも相当の塩がぶち込まれていたのだ、と。
 これは言わずもがなのことだが、酒を飲みながらつまみの料理を食べ進める。これに係る塩分摂取も半端ないものだろう。肝に銘じるべきでことである。



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