ことばとはにれかむ新子まだ側に
最近、川柳の世代交代が進んで、信号無視に近い句も、堂々と活字に残っている。一旦停止を無視するどころではない。標識の見方さえ覚束ないようだ。まあ、誰でも同じ道を歩むのではあるが、根本的に違うのは、後フォローが無い事で、交通違反の罰金とまでは行かないまでも枷が無いからである。「句会は掟である。強者の都合...【続きを読む】
「ママに優しくしようかな」パパが言う新年
新年あけましておめでとうございます。お雑煮を祝って、新年恒例の子供たちが「今年こそ」とそれぞれの誓いを披露しながら、決意を示してくれる。吊られたようにパパがふっと漏らした誓いに、子供たちが、拍手で讃えてくれる。ママだけは一瞬ほころばせた顔を「フン」とあざ笑うように背ける、「ムリ無理」全てお見通しなの...【続きを読む】
いま一度焼かれ弾けてみたい栗
存えていると刺激や感動が減ってくる。というより、むしろ皆無の世界で息をしているようなものである。苦節を越えてきた過去を振り返って、しみじみ懐かしんでいる。疲れ、剥かれ、干され、焼かれてきたが今なら耐え得るだろうか。あえなくプッツンするかも知れない。来年が、皆様にとって輝く年でありますように。
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老々介護たぶん最後の濃密期
若い読み手には、他人事かも知れないが、後期高齢者にとっては、切実な問題である。そう思うことでこれまで越えてきたなんだ坂を助けたり、こんな坂で助けられたりしたことが甘く蘇る。これが最期、今日で終わり、と言い聞かせながらの介護が、大切な最後の濃密な時間に変わる。
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売れぬCDが奏でてくれる売れぬわけ
ひと山いくらのCDを片っ端から聞いてみた。勿論世代も違うが、それなりにひと山の理解はできる。が、どこか物足りなさを感じながら、「売れないのは当たり前だよな」と自身を納得させている。それでも中に掘り出し物もあるから、この狎れた作業が面白いし、止められないのだ。
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富むものとそうでないもの分ける櫛
下五の櫛で分けるもの、「髪」「税」「位」「住」挙げればきりがない。読み手がぴたり来るものを探してほしい。いつもながら「そうでない」部類に属した暮らしに馴れていて、いまさら緊張感も無いが、簡単には見つからないけれど、一発逆転の題材を模索するのも勝手で面白い。
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滲みやすい性質で汚れている上辺
上五はやや説明句調だが、暗に中身は真っ白ですよと仄めかしている。滲みやすい和紙に例えてわが心の感受性の強さをさりげなく表現して、人生にもまれてきた証拠の汚れも自認している。反面手漉き和紙の丈夫さも仄めかしている。
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善人を演じ善人らしくなる
根っからの善人は善人の何たるかを知らない。少々の悪には理想の善人像がでんと聳える。善人を演じることなど、簡単な振舞いである。それが習慣になれば、心中はどうあれ、はた目から見れば善人に見えてくる。他人様の外観では心中など計り知れないのだ。
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