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   第60回 川柳マガジンクラブ十四字詩句会 

第60回川柳マガジンクラブ十四字詩句会が平成30年9月26日に東京都北区王子「北とぴあ」にて開催されました。出席者はお世話役の五十嵐淳隆さん、井手ゆう子さん及び植竹団扇、大谷仁子、葛飾凡斎、沢辺祥子、志田則保、布佐和子、村田倫也の各氏と星野睦悟朗の10名、欠席投句は戸田美佐緒、松田颯秋の2名でした。

当日の句評会の自由吟及び宿題、席題(五分間吟)の入選句は次の通りです。

Ⅰ、句評会「自由吟」

句評会の互選は◎(2点)1句、〇(1点)1句、△(疑問、-1点)何句でも(これは選ばなくてもよい)を全員が選句しました。句の頭の数字は互選で獲得した得点です。

引っ張りだこに鶴の八月    和子

 慰霊の鶴でしょうから、「夏の折り鶴」でよいのでは、の意見がありました。

瞼に残る敗戦日本       倫也

1 森がうふふと蝶の産卵     美佐緒

1 痺れ頭に罪の行灯       颯秋

   分からない、と△が一人ありました。

2 トランプ詣で組閣より先    団扇

3 継続は金朝の体操       仁子

4 ややほっとするテロップの誤字 ゆう子

  ささいだが面白い、「やや」が良いなどの声がありました。

4 民は厭きてもアベは倦きない  淳隆

  厭きと倦きをつっているのが面白い、とも声あり。

作者から、アベは漢字で書くときつくなるから仮名にしました、との説明があり

ました。

4 幸せぶとりしてた元カノ    凡斎

5 いい子を捨てて出会う真実   則保

5 秋に繰り越す夏のお荷物    祥子

9 考えとくと言って忘れる    睦悟朗

  考えと句、が曲者なのですよね、と共感がありました。

Ⅱ、宿題

宿題は「クライマックス」で星野睦悟朗の選でした。

〔佳作〕

1 極め損なう富士の頂上     仁子

2 ドラフト指名決まる抽選    則保

3 絶頂期には見えぬパワハラ   則保

4 人への門出陣痛の声      則保

5 閃きは今速やかにメモ     ゆう子

6 オギャー一声越える産室    和子

7 朝顔咲いて青い輝き      仁子

8 打上げ花火あれが最後か    凡斎

9 初回八点あとはダラダラ    団扇

〔秀作〕

1 痛さ絶頂男児出産       仁子

2 山場はここだあと流し読み   ゆう子

3 タクトが起こすクライマックス 祥子

〔特選〕

娘の謝辞へ父の号泣        淳隆

〔軸〕

躁のうちにと捨てるあれこれ    睦悟朗

Ⅱ、五分間吟

宿題特選の五十嵐淳隆さんの出題及び選で5分間吟を行いました。題は「ちょこっと」でした。

〔佳作〕

1 長尻になる妻のちょこっと   和子

2 何はともあれ義理の御土産   倫也

3 ちょこっと味見デパ地下の宴  祥子

4 ちょこっと寄って行こう盛り場 祥子

5 ちょこっとだけが今日もはしごに 睦悟朗

6 赤い蹴出しがのぞくちょこっと 団扇

7 源氏はほんの数ページ読み   ゆう子

8 テイスティングのワイン僅かで ゆう子

9 自信がなくて味見ちょこちょこ 和子

〔秀作〕 

1 摘み摘んで腹が膨れる     団扇

2 塩のひとつぶ母の味出す    則保

3 ちょこっとだけと下戸に飲ませる 睦悟朗

〔特選〕

ちょっとだけよと踊る加藤茶    団扇

〔軸〕

たくさん聞いてちょっと覚える   淳隆

Ⅳ、十四字詩  勉強会

井手ゆう子さんから「風 109号」より抜粋した十四字詩の紹介があり、各句について話し合った。

➀ 探す傍から消える蘊蓄(町田・土田今日子)

② 生中継の消せぬ言の葉(桶川・茂木かをる)

③ 嗤わばわらえ僕のスキップ(仙台・山田純一)

④ 腹減ってきた悟りきれない(大阪・武智三成)

⑤ 刺身が並ぶ山奥の宿(江別・本間かせもり)

⑥ 眉が上手に引けた道草(飯田・興津幸代)

⑦ 七等分にメロン切る母(東京・森良子)

⑧ 歩く日課は雨天決行(さいたま・小高啓司)

⑨ 笑顔がステキ得な人生(桶川・中島弘枝)

⑩ いのちが匂う生ぐさいなぁ(柏原・森吉留里惠)

⑪ 仮面かぶると見える本性(東京・中島かよ

今後の予定は次の通りです。

第六十一回 平成三十年十一月二十八日

北トピア 808号室

宿題 「やっぱり」

第六十二回 平成三十一年一月二十三日

北トピア 807号室

宿題「いざ」

第六十三回 平成三十一年三月二十七日

北トピア 807号室

宿題「さらば平成」

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