
私のプロフィール写真で手にしている刀は、アコーディオンの生徒さんから借りたものだ。彼女は居合五段の腕前で、写真の撮影もお願いしている。
「大袈裟」という言葉がある。
彼女によれば、大袈裟、小袈裟とは、人体を斬る際の切断ラインの名称だという。
大袈裟は首から脇の下へ、小袈裟はそれより垂直に近い角度で首から斬り込む。いずれも防御の薄い部位を狙う技で、鎖骨下動脈を切断するため致命傷につながりかねない。
動きとしては、大袈裟は斬り上げと斬り下ろし、あるいはその逆を連続させる。
なるほど、斬るというのは、なかなか物騒な話である。
さて、宴席での大袈裟な話は嫌いではない。自分ではホラを吹くつもりはないのだが、酒が入ると、つい大袈裟な物言いをしている自分に気づくことがある。斬り方と同じで、一度始めると、途中でやめるにやめられない。
そんなことをしていると、あとでしっぺ返しを食らう。言葉もまた、人を斬る刃なのかもしれない。「言刃」とでも呼ぶべきか。
危険な言葉も、川柳ならば切り口次第で何かを一刀両断にできる。
どうせなら、そんな切れ味のある一句を作りたい。
大袈裟な人 返り血の中におり 木立時雨
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