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10日ほど前、友人の絵画個展の応援ライブをした。参加無料、なのに客は身内含めて7人。昨年大崎市役所前で開かれた「体格まつり」には7万人が集まったから、その差はすさまじい。もっともあちらはロバート秋山が主役で、その時私はただのバックミュージシャン。比べるほうが間違っている。

さて、私のライブでは、時間に余裕があるとき、ちょっとしたメリハリをつけるために川柳コーナーを設ける。川柳マガジンでやっている、あの「穴埋めクイズ」である。以前高瀬霜石先生が宮城に来られたときも川柳の穴埋めクイズがあった。そのとき私は見事正解、高瀬先生の句集を頂いた。だからそれ以降自分の句で穴埋めクイズをやっている。

今回出題したのは三問。

一問は木本朱夏先生推薦句、一問は雫石隆子先生推薦句、そしてもう1問は、俳人の高野ムツオ先生に「ことばの祭典賞」に選んでいただいた句である。ところが、これが思った以上に難しかったらしい。

客の中には川柳仲間もいたのだが、意外に苦戦する。しかも面白いことに、誰かが最初に出した答えが、その後の全員の思考を支配してしまう。一度できた答えのレールから、なかなか外れられない。

違う、そうじゃない。もっと自分の脳を使え!

・・・と偉そうに心の中で叫んでいる自分も、普段は人の意見に引っ張られてばかりだが。

考えてみれば、川柳の穴埋めクイズというのは、単に空白に言葉を入れる遊びではない。自分の中にある言葉の引き出しを開け、句の全体を眺めて作者の仕掛けを推理する、高度な脳トレなのである。

そして正解者への賞品にも工夫がある。公募川柳でいただいた賞品を放出するのだ(さもないものばかりだが)。いわば「川柳賞品のリサイクル」。

 

今回も、イベントでもらった入浴剤のほか、某市の防災川柳でいただいた防災手ぬぐい、某市男女共同参画川柳でいただいたエコバックなどを賞品にした。

川柳で獲得したものを川柳で別の人に渡す。言葉のリサイクルの次は賞品のリサイクル。絵画の応援をしながら、川柳を広め、脳を使わせ、ついでに賞品まで循環させる。われながらなかなかエコなイベントだ。

 

さて、最後に残った問題が一つ。

なぜ人は穴を埋めたがるのだろうか。空白が怖いのか、あるいは人生にぽっかり空いた穴を埋めたいからか。

いや、違う。そこに欠落(不在)があるから脳が走り出すのだ。

 

真実の穴を埋めたい脳の皺    木立時雨

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  1. 月波与生 on 2026年8月20日 at 5:03 PM :

    穴埋めもいいですがライブできるなら川柳句集の朗読会もいいかもしれませんよ。

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