めもあある美術館
これは私が小学6年生の時(多分1学期)、国語の教科書に載っていた物語である。不思議な感じのする話しでずっと記憶にこびりついていた。
タイトルにある「めもあある」の意味が当時分からなかった。授業で先生は教えてくれたのだろうか。記憶にない。大学に入って第二外国語にフランス語を選択して、フランス語の「...【続きを読む】
待つことが苦にならず/川柳の効用
川柳をやっていて、これはメリットだなぁとしみじみ思うことがある。それは、何につけ待つことが苦にならなくなったことである。
川柳と出合う前のかつての私にとっては、とにかく待ち時間というものはじれったいもので、何かで気を紛らわさないとイライラが募るばかりだった。人と会う約束でかなり待たされた場合、理...【続きを読む】
一杯の牛丼
またまた東京に出て来た時の話しで恐縮であるが、初めて食べた牛丼の旨さに驚いたことは今でも忘れられない。
大学の入学手続き、下宿探しをした帰り、高田馬場の某大手チェーンに一人恐る恐る入り、生まれて初めての牛丼を食べた。当時のメニューは並盛(200円)のみ。あとはオプションのお新香(50円くらいだっ...【続きを読む】
回転寿司と「上がり」
前回からの続きのようになるが、東京の学生時代は回転寿司にもよく行った。今でも憶えているのは、高田馬場駅近くのビルの地下にあった某チェーン店。一皿90円だった。
昭和50年代前半の当時、私が外食にかけるお金はだいたい200円台から300円台。これくらいが大学生の平均だったと思う。だから、回転寿司で...【続きを読む】
四畳半の小宇宙
もう40年以上前のことだが、学生時代は東京の下宿で四畳半の生活をしていた。正方形の世界は自己完結の小宇宙だったと、今更ながら振り返っている。
随分前のことだが、娘が高校に進学して1年の2学期頃だったか、2年次に進級する際のコース選択について理系にするか文系にするかで当人はかなり悩んでいた。父親と...【続きを読む】