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 まさかのことだが、「添削から学ぶ 川柳上達法」の元となった下野川柳会での連載「新人教室」、それに続く「実践教室」の執筆ついて、実は同会の同人からずっと妬まれていたのである。
 私の連載は平成30年1月からスタートし、添削指導ということで最初は戸惑ったりしたが、数か月経って自分なりの方法で指導しようと開き直って書き進めていくと、案外滑らかにペンが進み始めた。他の吟社の方からもお褒めの言葉をいただくようになり、今回出版するに至った訳である。
 この同人から妬まれていることは、連載当初の頃から薄々感じていた。妬んだり、僻んだり、それは人間の性(さが)だから仕方がない。しかしそのやり口がひどいものだった。
 当人は私よりはるかに年上の80歳ぐらいの年齢で、全国の著名吟社にいくつも会員となっていてこまめに各地の誌上大会へ投句している有名人物。句集での大きな文芸賞受賞などの実績が多くある。名前を言えば、あの人かとすぐ分かるような人間である。
 その同人が、大会や下野の例会などで会うと必ず私の所に寄って来て、立ち話をしていつも私のことを褒めてくれる。頑張っているねとか、若いからもっと伸びるね、などととにかく褒めちぎる。しかし最後に必ず「でも気をつけた方がいいですよ。あなたを悪く言っている人がいますから」と周囲の目を気にするようにして小声で囁くのである。私には川柳関係の友達はあまり多くいない。交際範囲も広くない。一体何を言っているのか分からなかった。
 ところが時間が経つにつれ、私のことで悪口を言いふらし私を潰しにかかっているその当人は、何とその同人だったのである。他人の悪口を言いまくればいつか必ずばれる。その典型。しかし、そのしつこさは蛇のように執念深くしぶとかった。教室を連載している期間、ずっとやっていたのである。
 そんなこんなで、私の添削指導もやる気が失せて降りざるを得なくなったのである。もともとその同人はキャリアが長いのだが、口当たりのいい言葉を使い回して詠むようなところがあり、句集を読んでも作者の顔が見えない薄っぺらな印象を持っていた。だから、大した人間ではないかなと思ってもいたのである。
 当人と喧嘩をするつもりはない。喧嘩は対等な者同士がするものと映画監督の大島渚が言っていた。相手にしない。ただ軽蔑するのみである。

  出る杭は打たれてなおも天を向く   博史

 



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川柳で妬まれる”にコメントをどうぞ

  1. 神山暁美 on 2021年1月24日 at 1:16 PM :

    まったく同じ経験をした者です。すっきりしました。私の場合も同じように、人前では寄ってきて声をかけてくださるけれど、陰ではひどいことをおっしゃっているとのこと。偉い先生なのに私のほうが上なのかな?と思ったものです。
    出る杭は打たれる、出すぎた杭は引き抜かれる。おかげで私はいま自由です。

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