あっという間に10月、そろそろ秋が進んで
くるという天気予報を見て少し安堵しています。それにしても今夏の酷暑はまだ”沸騰化”の始まりでしかないようで来年以降への心配の種は尽きません。それでも先日の仲秋の名月の夜は空に輝く美しいお月さまを見上げていると悩みなど吹っ飛んでしまいそうですっかり癒されました。やっぱりお月さまは偉大だなあ、と改めて。
さて今回は先日新葉館出版から出された句の一さんの第二句集のご紹介です。句の一さんは川柳文学コロキュウムのメンバーではなかったのですが、静岡に伺ったときには仲良くしていただいたり、会員作品の鑑賞や会員の川柳句集鑑賞などを執筆担当いただいたり他、ずいぶんお世話になりました。『選択肢なんてないのさ』は「生きとし生けるもの」「倫理の時間です」「こんな時代に」の三章に分かれているのですが、全章の中から印象に残った作品を次に紹介させてください。
おめでとう もひとつ坂を差し上げる
そういえば太郎を壺に入れたまま
紐付きのヒモと遊んでいる時間
金魚鉢ひとりになってから長い
油蝉息子の部屋は閉じたまま
母さんの刺繡に蝶が寄ってくる
天井に浮いているのはお父さん
死者は星 生者は兵になれと言う
明日のためここは笑っておく夕陽
老犬に老人夕暮れは速い
読書する少年の耳すきとおる
重なった息が迷路になっている
ライオンの母を見かけた特売所
墓標にはマイナンバーが刻まれる
蛇踏んできたか息子の眼が光る
近づくと少年だった青い薔薇
ロッキングチェアー見ているパイプ椅子
冤罪は無いかと壺を割ってみる
行列の先に小さな水飲み場
化粧みな落ちて真夏の交差点
選択肢なんてないのさ ハムレット
元気いっぱいの句の一さんの鋭い視点を感じる川柳満載の一冊です、ぜひご一読を!
(写真は大阪モノレール構内に貼ってあった万博記念公園のポスターから)
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ますみさん、句集の感想とコロキュウム誌100号、ありがとうございました!お忙しい時間をさいて頂き、恐縮しています、嬉しかったです。また何処かでお会いできたら、声を掛けさせて貰います。ではでは。
句ノ一さん
コメント頂戴していたのに反応が遅くてごめんなさいね。
こちらこそすてきな川柳句集をありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています。
そして今後ますますのご活躍を!