9日は、立川拘置所へ。
2019年から拘置所の文化祭の川柳を評する役割を頂き、毎年のようにこの時期に通っている。
中に入ると、白とグレーのモノトーンで統一された内装の世界で、彩気らしいものは、僅かに入所者の着ているものが、鈍いグリーンである事とこれも鈍い水色の設備ぐらいだろうか。
それが、ピンクやブルー、黄色や冴えた薄緑などの短冊を用いて、川柳が書かれている。今年の課題は「仲間」。
更生のタスキ 仲間とつなぐ我
辛い時ヤツを想えば気も晴れる
同衆の出所姿に歓喜の声
縁ひとつ解れぬままに夜明け前
仲間との会える日まではまだ遠い
何れの句からも作者の影がしっかりと見られる。もちろん、兵庫の様な作品も散見されたが、多くは、自分を見詰める視点がある。句会では、頭の中だけで作っているようなコトバの巧い繋がりの句が多いのと違って、ここに表現の本質がある。
独房の中で過ごす夜の長さは、自分を見詰めるにはいい機会なのかもしれない。
反面、シゴトや目先の雑用に追われ、自我を見詰める機会を失っている自分が、少し情けなく思えた。

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