豆変えて今朝は仄かに安らげり
世界各国からコーヒー豆を輸入している日本に住んで、贅沢な幸せをつくづく感じている。産地による特性が各人の好みによって派閥化されている。外食もままならぬコロナ禍にあってその贅沢を貪って、昨日と変わらぬ生活に珠玉の潤いを醸している。慎ましく表現されて爽やかに受け止められる。
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目も耳も限界超えて口達者
目の前にその方があらせられるような見慣れた情景である。お歳は召されていても、きょうようも、お召し物も、憧れではあるが、一つだけお願いがあるとすれば、控えめにお話しいただければ、有難いのですが。きっとお寂しいのであよう、堰を切った大河のように澱みなく滔々とお流しになる。
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だとしても正直すぎるこの鏡
ある程度齢を重ねると我が身でありながら、認めたくない部分があちこちに出てくる。今の自分に十分満足しているから、鏡の自分は現実であっても認めたくないし、見たくもないのである。それは、肩の肉がたるんだのを初めて見た時のショックと同じなのである。
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来世では少し崩れた人が好い
人間が追う幸せの欲求には際限がない。幸せにどっぷりと埋もれてくると自分の置かれた環境が見えなくなるから怖い。句のような心境には周囲からブーイングが起こるのは必死。それとなく恵まれた人生を誇らしく見せようとする。この句に共鳴する輩は来世での地獄行きは必至だと思う。
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人間を脱いで向き合う非戦論
賢い人間(ホモサピエンス)は人類こそが地球を制する万物の霊長であると信じて疑わない。しかし、人間を支配している血には、弱肉強食を含む動物本能が隠し持つDNAが紛れもなく脈々と流れている。
だから、まず人間を脱がないと話が前に進まないのである。
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宝石のひと日よ米寿愛おしむ
元気印の手本のような生活を送っていた姉が102才で往生した。前夜17時まで元気に東京音頭を口遊んでいながら、突然の旅立つだった。末っ子の私が明日6月15日米寿を迎える。まだ、施設のお世話にもならず存えており、心底から吹き出すような幸せを全身で受け止めている。これからも、ひと日一日を大切に暮らしていき...【続きを読む】
そんなことありませんよとシャボン玉
前の言葉を前面否定している。ところがこの否定には一旦受け入れてから、やんわりと返す会話の中のテクニックとも受け取れる。とは言うものの下五の「シャボン玉」は儚い命の象徴のようにも取れるから、読み手の迷いは深くなるばかりである。ありふれた想定だが「旦那様のご指示ですか」と尋ねて、余白を埋めてみた。
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猫に似てまた過ちを繰り返す
ペットの中でも猫は薄情者で名が通っている。薄情者は浮気者に通じるところもあるというと、猫愛好家から顰蹙を買うだろう。とかく軽率な行動をすることは否めない。また繰り返すは、「軽率」にぴったりの表現で、昔から三年飼っても三日の恩さえ知らぬと言われているが、現代の世相にもぴったりで、そこが何とも魅惑的だと...【続きを読む】
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