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 独居老人生活も3年を経過したが、日常生活におけるゴミの排出で気がつくことがあった。毎週2回の可燃ゴミの収集があり、その度に白いレジ袋に詰めたゴミを近くにある所定のゴミ置き場に持って行く。この白いレジ袋もスーパーで買い求めたものなので、無駄には使いたくない。そんな訳で、ゴミの量をどうしたら減らせるかを真面目に考え始めた。
 まずは分別のことである。これは役場に指示されたルールに基づいてきちんとやろうと心がけた。スーパーにもちょいちょい行くので、発泡スチロールのトレイ、牛乳の紙パック、ペットボトルなどは店の前にあるリサイクル用回収ボックスに必ず持って行き処分する。段ボール箱や不要となった衣類は資源ごみとして週に1回、空き瓶や空き缶類も月に2回、それぞれの回収日があるので、その日になれば所定の置き場へ持ち運ぶ。
 以上、分別の決まりごとは日々励行するようになったつもりであるが、そもそも一人暮らしのゴミ排出なんてたかが知れている。コンビニやスーパーの弁当などは割高なのであまり食べない。3食自炊を心がけている。だから嵩張るプラ容器の処分はあまり発生しない。毎日、地味に暮らしている老人なのである。
 これら以外にも何かまだ工夫できることがあるのではないかと考えるようになった。たかが知れているゴミ排出の量といえども、排出に際して知恵を出したり、工夫したりすることについて、頭を使い始めると案外おもしろい。
 白いレジ袋に効率よくゴミを詰め込むために隙間を作らず押し込めるにはどうしたらいいか。袋のボリューム感が小さくなれば、何かを買った際に無料でもらった小さめのレジ袋も使うことができる。これで多少の経費の節約になる。雨の日に配達される朝刊を包む半透明の袋も2重にして使えば、何とかゴミ袋になる。
 夏場の生ゴミはどうしても臭ってくるので、ゴミ袋の中が満杯にならなくてもゴミ出しの日には毎回必ず持って行ったが、冬場はそれほど臭わない。密閉したゴミ容器に入れて置いても1週間は問題ない。寒くなってからの可燃ゴミの排出は週1回に減らせた。これも袋の節約につながった。
 ゴミ出しの朝、所定の置き場に行くと、他所の家では結構な量の袋を持って来て積み上げている。じろじろと見ることはあまり行儀がよくないのでやらないが、ざあっと眺めただけで、あまり分別していない袋も目に付く。共働きで家事をやるのも大変なのだろうが、少しは考えたらどうかと思ってしまう。まっ、大きなお世話なのだろうが…。
 家計に占める食料費の割合を示すエンゲル係数というものがあるが、ゴミ係数というのもあっていいのではないかと、ふと思った。忙しい家庭ほどゴミの排出量が多い。それは排出ゴミの減量に知恵を回せる余裕がなさそうだからである。ゴミと家事の時間を係数にすることができるのではないか。
 ゴミ分別の「分別」は「ぶんべつ」のほかに「ふんべつ」とも読む。語源は同じ。物事の道理をよく弁えた人のことを「分別(ふんべつ)のある人」というが、それは物事の善悪・正邪・損得・利害などをきちんと「分別(ぶんべつ)」できるからである。たかがゴミの分別(ぶんべつ)でも、人はその分別(ふんべつ)の程度を見られているのではなかろうか。
 大量生産・大量消費によって大量処理・大量廃棄も蔓延している資本主義社会である。そうだからといって安易に躍らされたくない。老いてくると、なおさら「大量」の概念は忌避したくなる。何事もこじんまりした生活を好むのである。

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  1. 橋倉久美子 on 2025年11月19日 at 8:39 AM :

    コンポストを置くと、ゴミが劇的に減りますよ!
    我が家は「燃やせるゴミ」も、2週間に1回ぐらい?です。
    袋(いわゆるレジ袋ですが、今のところ買わなくても、有料になる前に溜めていたのや頂き物が入っていたもので足りている)が無駄にならないように、シュレッダーした紙を溜めておいて(飛び散らないよう、新聞が入っていた袋などに小分けしておく)、いっぱいになるように詰めています。
    紙類はできるだけ資源ごみにします(名刺大の大きさならリサイクルできると聞いたことがあるので、封筒なども個人情報を切り取って溜めておく)。
    新聞・雑誌は、新聞社関係の業者が月1回回収に来てくれるので、そちらに。
    トレイ・紙パック・ペットボトルはやはり近所のスーパーに持っていきますが、プラスチックごみは45ℓのゴミ袋で3週間に1回捨てに行くのが一般的なペースです。
    あと、うちの場合、毎日アルミ缶が3本前後出るので(何の缶かは言わずもがな)、これは溜まったら金属ゴミに。
    我が家は大人二人だし、あまりものを買わないし、夫が「分別するならきちんとしろ」というタイプだし、小屋があるので仮置きもできる(ビン類、不燃ごみなど、ある程度溜るまで置いておく)ので、ゴミの量も少ないし割ときっちりしていると思いますが、子どもや若い子がいたら、こうはできないだろうなあと思います。
    それと、いらないものを溜め込んでいるので、これをどうするのかは心配事ではあります。
    以上、我が家のゴミ事情でした。

    • 三上 博史 on 2025年11月20日 at 3:36 PM :

       久美子さん、丁寧な状況説明をしていただき、ありがとうございます。
       ゴミ係数はかなり低い優等生の家庭ですね。
       可燃ゴミの排出が2週間に1回とは、一人暮らしの我が家でも完敗です(笑)。
       

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