拙宅は築60年近くになる古い家だが、40数年前に和室2部屋の2階を増築した。その1部屋に、平成8年頃から令和元年までの20数年間、私は寝泊りしていた。40歳から60歳ぐらいまでの間である。
父親が安普請で増築した訳ではないと思うが、とにかく夏は暑くて冬は寒い部屋だった。しかし意外と私は寒暖に耐えられる方なので、何とか寝て暮らすることが出来ていた。
それが次第に辛くなってきた。年の所為だろうか、まずは夏の猛暑日の熱帯夜に閉口するようになった。なかなか寝付かれない、安眠ではない。真夜中に物凄い寝汗をかく。昼間天日干しをしている訳でもないのに熱が籠ったような感じがする敷布団の上で横になると、布団に接する背中が非常に暑苦しい。これなら畳の上に直に寝た方がましだという感覚になる。でも、他にどこか移れる部屋は余分にないので、毎年我慢していた。夏が来ると、今年も安眠できなくなるのかと、いささか憂鬱な思いを抱いたものだった。
冬は布団の中に潜り込めば、底冷えの寒さも何とかやり過ごせていたが、やはり齢を重ねてくると次第に我慢できなくなり、自分なりに少しずつ工夫して寒さに対処するようになった。
寝返りを打って横向きになると、背中に冷気が入り込んで寒い。パジャマの下にトレーナーを着ることにした。少し改善されたがまだ寒い。股引を穿き靴下も履いた。そしてトレーナーだけでは物足りずフリースも着ることにした。敷布団の下にはマットレスも敷いた。これらのことでかなり改善した。
寝床でうつ伏せになり、電気スタンドを点けて本や雑誌などを読む際に真冬は手が冷たくなる。これも何とかしようと、白い手袋をはめてページを捲るようにした。白い手袋はバスやタクシーの運転手が使うようなものである。でもどんな手袋でも、ページを捲るのはなかなかうまくいかない。少しイラつくこともある。
さて、いよいよ60歳近くなると更に寒さの方が身に沁みてきた。もっと何かが欲しい。僧侶のように髪の毛がほとんど無いので、頭も冷たく感じる。布団の中に顔を埋めてなるべく潜り込もうとするが限界がある。黒い頭巾みたいなものを手に入れたのでそれを被ることにした。そして遂にはダウンジャケットを着てみることにした。これは正解でかなりの効果があった。
加齢により暑さ寒さに敏感になってきたのは事実だが、もう一つ理由を挙げられる。50代半ばに、温度計が付いた目覚まし時計を枕元に置くようになったのである。暑くて寝られないと思って何気なく温度表示を見ると、何と夜中の気温が30℃。25℃以上を熱帯夜というが、それを遥かに超えている。
真冬はどうか。明け方、あまりの寒さにやはり温度表示に目をやると、これまた何とマイナス1℃ぐらいになっているではないか。この氷点下の数字をしみじみ眺めながら思った。おそらく外気の最低気温は少なくともマイナス5℃ぐらいになっているはずだ。部屋の中で私が吐く息も白い。どこかの冬山で寝泊りするテントと同じような状況なのではないか。要するに屋外と室内の中間あたりの寒さの中で厳冬の私は毎日寝ているのではないだろうか、と。
3年前に老母が腰の圧迫骨折を患い、私はかつて亡父が寝ていた1階の部屋へ移った。老母が夜中にトイレへ行く時に転倒しないか心配になり、すぐに駆けつけられるように2階から降りることにしたのである。1階で寝泊りし始めてみると、暑さも寒さも2階の部屋よりはかなり軽減されている。温度表示を見ても、夏の30℃、冬のマイナス1℃までは行かない。少なくとも冬場にダウンジャケットを着て寝るような寒さにはならない。我が家は1階と2階とでこんなに室温が違うのかと、改めて驚いた。
実は以前にある雑誌を読んで、寒い部屋で寝泊りしている人の平均寿命は低いという統計的なデータがあることを知った。私はこれに該当するのか、嫌なことが書いてあるなぁ、と当時は感じたが、現在は1階へ移ったので、それは少し改善されたかと思っている。今までに縮んだと思われる私の寿命を挽回したい(笑)。
なお、電気行火・毛布、湯たんぽなどの器具もいろいろ試したことがある。暖かで便利そうであったが、夜中に熱くなって布団の外に蹴り出したり足を出したりすることもあり、なかなかうまく使いこなせなかった。
栃木の暑さはだいたい他所と同じようなものだが、真冬の寒さ、外気がマイナス5℃以下になるような時の辛さは、比較的温暖なところで生活している人にはなかなか理解してもらえないだろう。でもホントに寒い。
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お二階の窓辺にベッドを置いています。目覚めると掛け布団を半分に折りその中に枕を立てて入れてトンネルにし、一晩籠もった熱気抜きの空間を作ります。一日中、お布団一面に窓からの日差しがひろがり、毎晩あったか~~い眠りに就いています。ものぐさ主婦です。
夏は太陽が高くなるので陽は入りません。窓からの風が心地よいですよ。
就寝前の読書には、古いセーターの袖口を切って、手指カバーに利用しています。爪先だけ出ているので、ページ捲りもできます。頭を使って快適な生活をしましょう。
暁美様、いろいろなアドバイスをいただきありがとうございます。
参考にさせていただきます。
タオル一本で暖かくなります。
縦に二つ折りし、真ん中を口・首にのせ、両端は肩口にかける。
涙・鼻水・涎を拭くのに口は最適な場所、冷気を感じやすい首周りを暖めてくれる。マフラーもいいけれどタオルならすぐに洗えるので衛生的、今治のタオルならいうことなしです。
肩口を冷風から守ると全身が暖まります、それほど鬱陶し感はありません。
ここ3年続けています。
夜中トイレに行く時はフード付きコート(?)は必需品。(ユニクロなどの安価で暖かい服で可)
楽遥さん、ありがとうございます。
楽遥さんのタオルの使い方、目に浮かびます。亡くなった母が同じような使い方をしていました。
夜中のトイレに使うフード付きコートもよく分かります。先日の最強寒波の頃には威力を発揮したことでしょう。
三寒四温、少しずつ穏やかになることを祈るのみです。
それではまた日曜の「読む会」「飲む会」でお会いしましょう。