栃木県シルバー大学校というのがある。名称から容易に推測できるとおり、60歳以上の方が入学応募できる対象者である。福祉や健康などを学ぶ学科があって、学校自体は県内の三つ(県北・県央・県南)に分かれ、宇都宮市には中央校が設置されている。その学生自治会にはいくつものクラブ活動が組織されており、その一つに川柳クラブがある。
川柳クラブのOB・OGが数年前に川柳遊人(ゆうじん)という組織を立ち上げて、毎月互選形式の句会を開いている。指導者が一人いてその方がずっと選評や添削指導などをやっていたのだが、事情があってお辞めになるということで急遽私にその後任を依頼してきた。
ある句会場で会員の一人から立ち話でいきなり「引き受けてくれないか」と依頼されて何が何だか分からなかったが、その場で軽く引き受けてしまった。その後家に帰って、いい顔をして安請け合いしてしまったなぁ、と少し後悔し始めた。みぶスリーアップ川柳会も立ち上がったのでそちらの指導もある。うーん、少し軽率だったか。
しかし一旦承諾してしまった以上はやらねばならない。8月中旬に初めて宇都宮の会場へ向かった。会が始まる前にレストランで有志による顔合わせみたいな形の昼食会があってすっかりご馳走になってしまった。もう完全に後には退けない。
会場には10数名の方が出席していた。前任の指導者がどんな感じで話していたのか気になったが、開き直って30年の自分の川柳生活を踏まえて自己紹介し、出句された互選作品については、今まで蓄積してきた添削指導の経験をもとに遠慮せず選評してみようと腹を括った。
みんな熱心に私の話しを聴いてくれる。質問や自分の意見・考えも素直に話してくれた。何とか双方向のやりとりが出来て私なりの手応えを感じた。
川柳について何か話す場合、自分の考え方に固執するつもりはない。もともと私は保守的に川柳を捉えていない。狭隘な川柳観などもちろん持ち合わせていない。なんせ川柳をやり始めたきっかけがサラリーマン川柳だったのだから、推して知るべしのことだろう。私の話しを聴きながら反論してもらって多いに結構という自由かつ平等主義者のスタンスである。川柳には正解などはない。みんなで話し合って構築したものがすべてである。
そんなこんなで会の指導を何だか長くやっていきたくなった。スタートから意欲が出てきた感じである。
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