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 以前、衣食住にあまり興味がないことを告白したが、そういう人間であるから本物にもこだわらないところがある。
 本物にこだわるというのはブランド志向ということでもあると思うが、私は贋作でもいいではないかと思う時がある。もちろん知的財産権の侵害に当たるような違法行為はいけないが、いわゆるニセモノやそのパロディーには興味がある。
 先日、ブランドの高級バッグの真贋を調べるためにAIを導入した会社のことがテレビで報道されていた。これによって、人間の眼で調べるよりかなりスムーズに真贋が判定できるようになったらしい。これを観ていて、そこまでニセモノのものづくりが進化したなら、ニセモノでも構わないんじゃないの?と思ってしまったのである。勿論法律違反は絶対やってはいけないことではあるが。
 川柳について言えば、作り事の句、噓くさい(有り得ない)発想の句はあまり好きではない。フィクションとしてそれを前提に面白おかしく詠んだものなら構わないが、恰も作者が実際に経験して実感したように詠まれる噓くささには閉口する。うすら寒く感じたりすることもある。そしてそういった作品が大会などで高く評価されると、川柳もこれでおしまいかと悲観的になってくるのである。

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