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千葉、茨城、福島等の大雨被害、お見舞い申し上げます。今年は暑過ぎる夏に加えて災害が続いてほんとうに大変。それでも夜はやっとクーラーが要らなくなったり、美しいお月さま、秋の虫の音に癒される時間が持てるようになりほっとする思いです。

さて今回ご紹介するのは渡辺遊石さんの一冊。

ー石の聲ー

第一章「団子虫」

どうしても元に戻っていく迷路

沈没船しかしアンテナ立てている

ときどきは反対側で視る将棋

柔らかい布団に首を絞められる

こわれ物注意と書いてある背中

中指を立てて嵐がやってくる

褒められてみたいと思う褒め上手

第二章「埴輪の目」

一本の飛行機雲が結ぶ空

人間を見詰め続ける埴輪の目

闇サイト尾てい骨から冬になる

輪の中の無人島から出られない

おや君も背中に付いたバーコード

兵隊がいてはいけない玩具箱

シャルウイダンスみんな銀河のひと雫

第三章「道具箱」

瞬きをしては夕日を手に入れる

だとしても谺が本音言いたがる

何もかも受け止めている水たまり

悲しみを解くと小糠雨になる

痛かっただろうな丸く削られて

夕焼けが昔話をして困る

掌にさくら成仏していない

・・・・・

遊石さんも川柳文学コロキュウムの元メンバー。フレッシュな感性で多くの作品を発表してこられました。川柳に出合う前は青春時代から一途に囲碁に打ち込んでおられた由。そこで培われた観察力や鋭い感性が川柳においても花開いたのだと思います。今後の活躍が大いに期待される遊石さんの川柳句集をお楽しみいただけるとうれしいです。

(写真は先日鳥取の方が届けて下さった二十世紀梨。爽やかでジューシーな鳥取の味を堪能させていただきました。ごちそうさま!)

 

 

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