
2月18日、大根に用事が出来て待乳山の聖天様を参詣。
大根を奉納してお参りをするという奇風の残る神仏。
聖天をてんぷらにして願を掛 貴丸
という句が誹風柳多留62篇に見られるのですが、大根の天麩羅ではなさそうです。
いにしえから二股大根は聖天様の好物として知られ、
ニタまたを出つかいにして持て来る 安永四義
といった句も見られます。「聖天を天麩羅」とは、いったいどういうことでしょう。
実は、聖天様の供養は、「浴油」と言って、沸かした香油をかけて行います。お釈迦様の「甘茶供養」と似た作法ですね。
聖天様のある待乳山も、江戸川柳によく出てきます。
まつち山から見おろしてくわだてる 樽16
さて、何を企てるのか・・・?
もちろん、山から見える「吉原」へ繰り込もうという企て。また、こんな句もあります。
真乳山是から先キハ伝授事 宝暦十義2
「伝授事」とは「秘儀」。それはもちろん男女の事。
聖天様のお姿は、象頭人身の男女の合体像。好物は、二股大根。少し先に新吉原と揃っていれば、この句も知れて参りましょう・・・。

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