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大概の人は自分の生き方さへままならない中で、これはまた一歩も二歩も先を考えた、他人にも役立つであろう知恵を蓄積してあるという。持っているのは算盤で、儲けることは考えてないというが、いやいや動作からしっかり読み取れる。

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喜寿を過ぎると、同窓会や同期会がめっきり減ってくる。世話人も大変だが、健康状態で参集者のが格段に少なくなる。わたしの同期生は幸い世話人を始め盛り上げ役のお方も至って元気、それでも5年ぶりだという。 ... 「覗くたびすこしづつずれる距離感」の続きを読む
ひとりは気儘でいいというのは元気な独り者の世界であって、孤独を抱えた後期高齢者では、そっぽを向かれてしまう。だが、嘆いていても孤独は癒えない。「ひとりなり」を手玉に取ってひとまず一歩を歩きたい。その後... 「何してもひとりつまらぬひとりなり」の続きを読む
あれは、悪性リンパ腫を告げられたばかりの頃、頼りなさそうな先生だったから転院を模索していたら、あの先生は真面目だから大丈夫ですよと他の先生から諭され、思いとどまって12年になる。医師と患者は信頼の絆が... 「年齢の割に元気と医者すなお」の続きを読む
ここまで来ると父母は勿論、妻まで生きている使者となった。だが、この中から死者を出す事は無い。絶対に自分の中で生き続けているのだという。これより大きな不幸は待ち構えていない筈である。 ... 「生きている死者はしなない僕の中」の続きを読む
突然の不機嫌にあたふたしている今更口をついて出た言葉は回収などできない。ひたすら弁解するだけである。無意識の中で犯したミスは反省の材料にはなるが、相手との距離を縮めるには決してはならないお手付きである... 「どう言えば好かったのかと時雨避け」の続きを読む
今日はしばしの別れ。秘かに練習してきたオカリナを披露したが誰も何とも言わない。拍手こそ「ご苦労様」程度に聞こえたが、結局机を並べた同僚がひとり去っても個人の生活に関係ないということか。 ... 「みんなして何にも言わぬ無関心」の続きを読む
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