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おめでとうございます、と声高に言うことが憚られる新年となってしまいました。石川、福井の被災者の皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

先の震災で同じ境遇であった私達には、被災された皆様方の窮状が痛いほどよく分かり、他人事とは思えません。

通俗的ではありますが、明けない夜はないと言います。

どうぞ御身第一にお過ごしください。

q@e 新たな年、当句会も心一つに頑張って参る所存です。

本年もご支援ご愛読のほど、宜しくお願い申し上げます。

撫牛の尻の丸さや初詣 文庫

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第161回川柳マガジンクラブ仙台句会

 

開 催 日   令和6年1月20日(土)

開催場所   仙台市荒町市民センター

参 加 者

橋爪志津代さん、佐藤安子さん、

佐藤岩嬉さん、島文庫 の4名

 

第1部 「 句 評 会 」

 

〇 なす術もなくテレビ観ている能登地震 安子

■句評/新年早々、とんでもない地震でしたね。他人事とは思えません。ハザードマップでは2%、あんなモノ信用できないね。表現が緩くて説明的。作者の悲痛な思いをコンパクトにまとめた方がいい。句を回して「なす術もなく震災の能登みてる」何んてどうかな。

□句意/自然の猛威にヒトが対抗する術はない。起こってしまった災害を元に戻すことは叶わない。けれど、私達にもできることがあるはずと思っても何も出来ずにいる。そんなジレンマを抱えています。

 

〇 悲しい記事の隅に四コマ憩いの場 志津代

■句評/二通りの解釈ができるね。4コマ漫画を好意的にみるか、批判的にみるか。新聞の読み手としてホッとする。反面、悲報と並んでのギャグは、被害者に礼を失する。句の視点として面白い。中七は、「隅」でなく「横」では?「悲しい記事の」の上五は長過ぎ、「三面の横に4コマ憩いの場」では?

□句意/私としては、あくまで「ホッとさせられる」という意味合いで作りましたが、そんな解釈もあるのですね。先の震災を仙台で経験していないので、震災のリアリティがないからかも知れません。

 

〇 永訣の朝松葉に摘む霙 文庫

■句評/宮沢賢治ですか。本歌取り?にしても、そのまま過ぎますよね。「永訣の朝」の詩を知らない人には、何の事かと疑問に思うかも知れません。硬調な句で川柳らしくないね。

□句意/「宮沢賢治」という課題で作った俳句です。ご指摘の通り、詩がそのままで、俳句としてもどうかな?と迷ったので、結局、投句しませんでした。自分は、結構、お気に入りなんですが・・・。

 

〇 元教員らしくないねは褒め言葉 岩嬉

■句評/学校の先生のイメージは、堅い、真面目といったところでしょうか。「らしくない」と言われたのだから、不真面目で軟派な人と言うことだとすれば、失礼な話だね。先生の呼称にも色々あって、教師、教諭、教員、どう違うのかな?

□句意/教諭は役職名、職業分類からいけば教員が正しい。教師の定義はない。塾教師などと言っているけど。作者としては、下五の末尾に疑問符を付けたい気持ちで詠んだ句です。私もよく言われますが「それって、褒めているの?けなしているの?」といつも思うのです。

 

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今月の学び

 5・7・5の定型を意識し、句を回してみよう。

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境内の善男善女 寒桜 文庫

第2部 「 句  会 」

 

今月の宿題・選者および入選句は次のとおり。

◎宿題『初(字結び可)』 参加者の互選

○佳作

プレゼントで消えてしまった初給料 安子

正月三日やっと拝んだ初日の出 岩嬉

ビルのすき間初日の出待つサングラス 志津代

ことごとく能登へと向かう初句会 文庫

能登の復興追加しました初詣 安子

○秀句

書初めに希望と書いて破り捨て 文庫

髪形が違うと泣いた初カット 志津代

〇特選

まわし新調それでも初日まだ出ない 岩嬉

 

◎宿題『自由吟』 参加者の互選

○佳作

派閥解散で幕引き狙う党がある 安子

目覚めた竜の警告なのか大地震 志津代

「シニハラ」といって年寄りイジメする 文庫

無知ゆえかそれとも欲か騙される 岩嬉

明日のことはわからないけどまず寝ます 志津代

 

〇秀句

福引の鐘喧し中当り 文庫

瓦礫処理の背なに無常の雪が降る 安子

○特選

割込みの好きな弟先に逝く 岩嬉

1月の句会風景

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令和6年2月の句会開催予定

開催日時   令和6年2月17日(土) 午後1時から

開催場所   仙台市荒町市民センター 第1会議室

宿   題   「付句(14字詩)」 「自由吟」 の各2句

参加費用   会員 1,000円  会員以外 1,200円

※付句(14字詩)とは、5・7・5の上の句に続く、7・7の下の句の事です。7・7の14音を1句として作りますが、句の末尾が3音で終わることを禁じ手としています。

それ以外の制約は、一切ありません。

また、題材も自由です。

 

なお、ご参加の方は、会日の1週間前まで、句評会用の雑詠1句をウエブ申込み時にご入力下さい。

 

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令6年3月の句会予告

開催日時   令和6年3月16日(土) 午後1時から

開催場所  仙台市荒町民センター 第1会議室

宿   題   「 税 」 「自由吟」 の各2句

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あなたも川柳の句会を体験してみませんか?

見学無料、未経験の方も大歓迎です!

ご自由に、会場へお越し下さい。

句会に参加される方は、下記ホームページから、「仙台句会」の案内ページに入り、

必要事項を記入してお申し込み下さい。

https://shinyokan.jp/senryuclub/sendai/



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