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青い花

梅雨入りも近いのでしょうか、晴天が続いたゴールデンウイークから、

一転、仙台も恵みの雨が降り始めました。

さて、冒頭から悲しいお知らせです。

去る、4月20日、仙台句会のメンバーでもありました「鹿野太郎さん」が

逝去されました。謹んでお知らせ申し上げます。

「 自分史の丸を知らずに逝った人 太郎 」

昨年12月、「丸い」という宿題に太郎さんが詠んだ川柳です。

太郎さんは温厚で謙虚なお人柄の方でしたから、

これがご自身のことだとすれば大いに頷けます。

「 切り抜ける妻が回している家計 太郎 」

太郎さんの奥様「鹿野椿さん」も仙台句会のメンバーなのですが、

椿さんから、これが太郎さんの最後の入選句と承りました。

奥様を大切に思われていたのですね。この句からも故人の優しさが偲ばれます。

 

鹿野太郎さんへの献句(弔句)

          謹んで太郎さんのご冥福をお祈り申し上げます。

   君逝くや蓮華の道に風薫る 金澤克人

   萬燈が一際光る西の道 佐藤点加

   春色をまとい旅立つ不意の葬 矢口瑛香

   野にありて世を愁いつつ太郎逝く 笹 美弥子

   なぜ逝った椿の胸でとこしえに 大西富子

   純ちゃんの生き様見事大拍手 新藤孝廣

   車椅子いつも二人でいる温さ 中條節子

   白鯨は太公望が魚籠の中 島 文庫

   トンネルを抜けると響くシャドラック 佐藤岩嬉

   西方の浄土へ届け句の感謝 佐藤 明

   穏やかであれよと祈る黄泉の国 佐藤安子

   黄泉の句座一句一句を解き明かす 木田比呂朗

   二人羽織はらりと脱いで西の空 仁多見千絵

   魂の声かさやさや風が鳴る 雫石隆子

 

第94回 川柳マガジンクラブ仙台句会

     開  催  日   平成29年5月20日(土)

開催 場所   仙台市太白区中央市民センター

参  加  者   矢口瑛香さん  笹 美弥子さん  鹿野 椿さん

金澤克人さん  木田比呂朗さん 柳川ひょうごさん

佐藤岩嬉さん  佐藤安子さん  月波与生さん(初参加)

島 文庫    以上10名

 

第一部 「 句 評 会 」

 

毎月恒例の句評会の報告です。

参加者の雑詠を作者不詳のまま、一句ごとにフリートーク形式で合評。

その後、作者が呼名して制作意図を発表しています。

    父命日に我は古希なり倍を生き

句評)上五の助詞の「に」をとって、「我」をカナにしたらどうかな?

スッキリするよね?

作者)父の命日。気づけば私も父の倍以上生きているという感慨。

    幸せはいつも見守り見守られ

句評)理想的な地域社会のありようですが、現実は?その通りならうらやましい限り。

作者)隣近所や私の周りの人たちは互いに気遣い助け合っています。

ありがたいことです。

    鮫が来る 日本海から血の匂い

句評)北朝鮮問題だね。鮫はアメリカの空母のことかな?緊張感があっていい。

作者)お察しの通り。血の匂いを嗅ぎつけるのはいつも米国。

怖い国ですが、同盟国です。

    伊達男えび茶のスーツ離せない

句評)チームカラーからして楽天のことかな?そんな派手なスーツを着ている人いる?

作者)昔のシャレ男は茶のスーツを着こなした。

伊達男と派手なスーツは重複していない?

    逝った子の卆業証書父がうく

句評)震災後日談だね。卆は略さず「卒」にすべき。なぜ、下五を文語にしたのかな?

作者)最初は「受け」としたが、漢字が多いなと思い「うく」に変えた。

「受け」の方がいいね。

    独り言壁の厚さにほっとする

句評)仮設の薄い壁から復興住宅の厚い壁に。ホッと一息。

上五の「言」はカナの方がいい。

作者)スーパーとかで他人の独り言をよく聞くことが多い。

多分、自分も同じかなと思って。

    くじらより大きな友が会いに来る

句評)鯨より大きなもの?友人はゴジラかな?(笑) 友達の存在は大きいですね。

作者)比喩としての「くじら」。かけがえのない友人がわざわざ会いに来てくれる。

感激です!

    磨かれたガラスの靴の骨密度

句評)骨密度は加齢に反比例して年季が入ると壊れやすくなるということなのかな?

作者)よく見かけるCМのこと。見た目ばかり気にして内面を磨かない。

(声は歳相応だったりして)

    断層も悲鳴を上げた震度七

句評)熊本のことかな?熊本も確か震度7でした。断層の悲鳴?はて、

何の比喩でしょう?

作者)断層の滑動で岩盤も擦れて痛い!痛い!と悲鳴をあげているのかと思いまして。

    魅せられてシャッターをきる頭蓋骨

句評)頭蓋骨が魅了されたのか?頭蓋骨に魅了されたのか?魅惑と畏怖の対比の妙味。

作者)火葬のあと残った頭蓋骨がポートレートしておきたいくらい美しかったのです。

 

5月20日・21日は、仙台青葉祭り!!すずめ踊りです。

仙台のすずめ踊りは今から400年程まえ、仙台城の移築落成祝いの宴席で現在の大阪府堺市からきていた石工達が即興で踊ったのが始めだそうです。

関西らしい乗りのよいテンポ、躍動感、竹に雀が伊達家の家紋であること、飛び跳ね踊る形が餌を食べる雀の姿に似ていたことなどから「すずめ踊り」と呼ばれるようになったと伝えられています。

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それから永い間、仙台市内の旧・石切町(現・八幡町)の石工達によって踊り継がれ、大崎八幡神社の祭礼に毎年「すずめ踊り」を奉納していました。しかし、それは戦前までで戦後は踊りの継承者を失い、八幡町・石切神社でひっそりと受け継がれてきたのですが、途絶えていた伝統を復興しようと、伝承者から指導を得て、昭和62年より「仙台すずめ踊り」として講習会やコンテストを通じて「すずめ踊り」の普及・伝承に努め、今日では「すずめ踊り」の基本型を留めつつ、誰でも楽しめるよう進化し続けています。

 

  第二部 「 句 会 」

 

宿題 「揺れる」      島 文庫 選

露天湯のゆらゆらゆらとおぼろ月  瑛香

薫風に遊ばれている藤の花  安子

また自殺動揺続く教育界  安子

止まり木にゆらりゆらりとはぐれ鳥  克人

五百億仮設負担の都が揺れる  ひょうご

揺れながら男も人になるのです  与生

◆秀作◆

真夜中の電話病院からだろうか  椿

ざわざわと揺らいで虹を見失う  美弥子

終活のぶれに余生もみぎひだり  比呂朗

◆特選◆

泥の舟化けそこなった古狸  岩嬉

( 軸吟゛鉄の斧 金か銀かと聞かれたら 文庫 )

宿題 「山菜」     笹 美弥子 選

借地権主張しているタラノメも  岩嬉

笑い茸集め共謀罪とする  与生

ぬくぬくと春を頂く芹の鍋  文庫

熊に詫び山菜を食む今朝の幸  瑛香

あの人の好きな山菜お裾分け  椿

熊さんと竹の子めぐり鉢合わせ  克人

◆秀作◆

タラの芽とうるし違えた日の不運  比呂朗

春の山食える食えぬで殺気立つ  岩嬉

山菜とり山をよく知る祖母のいた  瑛香

◆特選◆

命がけで採った山菜届けられ  安子

( 軸吟゛ 山菜も熊と共有命がけ 美弥子 )

 

5月仙台句会の風景です。゛アットホーム゛な雰囲気ですよ。

F1000001

六月句会の開催予定

  開催日時   平成29年6月17日(土) 午後 1 時から

開催場所   仙台市太白区中央市民センター 3階

宿  題   「どたんばたん」2句、 「シート」2句

会  費   会員1,000円、 非会員1,200円

※句会に参加ご希望の方は、下記のホームページから、

    必要事項を記入してお申し込み下さい。

https://shinyokan.jp/senryuclub/sendai/

 



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