韻文と散文
私のかつての川柳仲間で文章を書くのが好きな人がいた。私とは親子以上に歳が離れていて大正生まれ。戦争(特攻隊を志願したとか)にも行った方で既に亡くなられているが、小さな吟社の代表で柳誌の編集もしていた。あとがきにいつもエッセイみたいなものを載せていて、毎回短文だが実に上手い。少し長い随筆を何かに書い...【続きを読む】
指先の感覚について
デジタル化社会となって、指先を器用に使いこなせればあらゆる情報がいとも簡単に入手できるようになった。併せてペーパーレス化も同時に進行している。しかし人間の指先の感覚は逆に退化し始めているのではないかと私は感じている。
一昔前までは、指先でパチパチ音を立てながらはじく算盤で何でも計算していた。本の...【続きを読む】
「新鋭川柳」の選が終わりました
川柳マガジンの「新鋭川柳」の選者を3年間務めさせていただいた。毎回300通近くの句箋(応募用紙)と何日も格闘していた。
特選・秀作は10句と厳選である。何度も粗選を繰り返して10句に絞り込む時間が苦しくもあり楽しいものでもあった。悩みに悩んで選び抜いた10句を改めて読み直すといつの間にか光り輝い...【続きを読む】
政治家の自動詞的弁解について
去年の7月30日のブログで「自動詞と他動詞の世界 | 三上博史ブログ (shinyokan.jp)」を書いた。最近の国会議員の旧統一教会(世界平和統一家庭連合)への対応について、メディアを通して眺めていると、あまりにも自動詞的に物事を運ぼうとしているのが見え見えで、喜劇を通り越している有様に私なり...【続きを読む】
11月開催予定の日川協常任幹事会(東日本)は来年1月へ延期します
日川協から以下のとおり案内があります。該当理事・常任幹事においてはよろしくご承知おきくださるようお願いいたします。
該当理事・常任幹事 各位
一般社団法人 全日本川柳協会
事務...【続きを読む】
なぜ受験勉強したのか
去年の7月24日のブログに「受験の夏の思い出 | 三上博史ブログ (shinyokan.jp)」という拙文を載せた。今回は、改めて若い頃に経験する受験勉強って何だろうということについて書いてみたい。
高3のクラスのみんなが大学進学へ向けた受験勉強に頑張っていて、いよいよ出願が近づく真冬の頃、誰か...【続きを読む】
じゃじゃ馬億万長者
小学生や中学生の頃、アメリカのテレビドラマが結構日本でも放映されていた。西部劇の「ララミー牧場」や「快傑ゾロ」、犬を主人公にした「名犬ラッシー」などいろいろあって、茶の間の白黒テレビを前にしてよく観ていた。
そんな中で「じゃじゃ馬億万長者」はコメディーでおもしろかった。本放送はまだ小さかった頃だ...【続きを読む】
イエスマン
社会人になって給料をもらうようになり、実際の世の中はイエスマンや茶坊主に溢れていることが初めて分かった。映画やドラマ、漫画の世界では度々登場するが、現実の社会にもこんなイエスマンたちがいるとはそれほど思っていなかった。学生時代は何につけ左翼思想的な考え方に傾き、何事にも反発して反体制なことを好んで...【続きを読む】
比喩による表現・比喩だけの世界
言語によって事象を表現しようとする場合、しばしば比喩という修辞技法を使う。これは文学的な言い回しだけでなく、硬い文章、例えば学術的な文章でも比喩は使われている。
「新型コロナウイルスの感染拡大によって医療崩壊が始まった」というような、新聞記事でよく見かけた文の中にある『崩壊』は比喩である。それは...【続きを読む】
みぶスリーアップ川柳会が発足しました
7月6日のブログに「川柳入門教室~初めての時事川柳~ | 三上博史ブログ (shinyokan.jp)」のことを書いたが、その入門教室が終了した後、受講生OB・OGが「みぶスリーアップ川柳会」を立ち上げてくれた。
これは嬉しい出来事であり、まさかそんなことがすぐに実現するとは夢にも思っていなかっ...【続きを読む】
血圧との付き合い方について
毎年人間ドックを受けているが、昨年血圧が高いことを指摘され、健診結果とともに循環器内科受診の紹介状が送られて来た。実は以前からやや高めの傾向にあることは承知していたのだが、いわゆる白衣高血圧というもので、公共施設などにある血圧計で測定するといつも正常範囲であった。
だからその時も、偶々高かっただ...【続きを読む】
もう一つの地球
西暦20XX年、世界は地球温暖化の進行をなかなか阻止できずにいた。そんな状況の中でとんでもない発見が世界を驚かせた。
宇宙物理学はブラックホールやニュートリノなど宇宙の果てや、そこから飛んで来るものを追い求めて研究していたが、そんな遠くのことではなく太陽系の中に新たな惑星の存在を発見したのである...【続きを読む】
副反応に対する向き合い方について
新型コロナのワクチンが開発されて、感染の大流行から1年も経たずに欧米では接種が開始された。開発には幾多の臨床試験を経て5年、10年の期間を要するのが一般的だったが、ハンガリー人の生化学者カタリン・カリコ氏の研究によって実用化された「mRNAワクチン」の有効性はすごいもので、大方の日本人の予想を裏切...【続きを読む】
日本酒との付き合い方
酒との付き合いというのは、一般的には大体20歳前後から始まるのだろうか。醸造酒である日本酒は冷やで飲むと口当たりがいいので、酒の味を覚えたばかりの若い時分はどんどん飲めて気がつけば悪酔いしているという経験を何度もしてしまう。私も適量や限界というものを弁えないで、目が回ってトイレや路上でよく吐いたも...【続きを読む】
「すいません」
先日、ある川柳コンクールの応募作品を審査していたら、下五に「すいません」という言葉を入れた句に出くわした。作品の評価とはまったく関係なく、この言葉から中学時代に担任の先生から注意されたことを何十年か振りで急に思い出してしまった。
朧げな記憶であるが、中学3年の時にクラス仲間とつまらぬ理由でエスケ...【続きを読む】
嫌いな川柳について
公園デビューという言葉がある。ネットで調べると1990年代の半ば頃からマスコミで使われ始めたようである。その後ワーキングマザーが当たり前になってきて、今では死語に近い言葉になっている、とも説明されていた。
この言葉が流行り出した当時、川柳にも結構これについて詠まれたものが多くあった。私が所属して...【続きを読む】
河岸段丘について
昨年の10月18日のブログで「サイクリングブギ | 三上博史ブログ (shinyokan.jp)」、「道は曲がっている | 三上博史ブログ (shinyokan.jp)」というのを書いたが、今も昼寝をした午後などに自転車のペダルを漕いでそこら辺りの田舎道を走り回っている。
夏場の猛暑日などは、散...【続きを読む】
真夜中のラーメン屋
学生時代を過ごした50年近く前の東京赤羽の話題であるが、日々深夜あるいは明け方近くまで起きていた下宿生活をしていて、一緒に住んでいた仲間とよく真夜中のラーメン屋へ行ったものだった。いくつかの行きつけの店があったが、午後に夫婦で自宅から店舗に来て夕方5時頃に開店し、翌日の明け方まで営業しているD(中...【続きを読む】
Loading...





































