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 句集の編集作業のために自分の部屋を整理していたら、20年以上前に書いた童話作品が出てきた。平成13年開倫ユネスコ協会(栃木県足利市)が主催した第6回童話大賞に応募して佳作入選となったものである。195作品の応募があり、優秀賞2作品を含めて29作品が入選していた。審査員委員長は作家の馬里邑れい先生。
 入選者は私を除くとすべて小中学生だった。当時の私は44歳だった。授賞式は宇都宮美術館で開催され、私も出席して賞状と賞金をいただいた。入賞者が並んだ記念写真が残っているが、私だけが他の受賞者と比べて保護者のような年齢層だったので、少し気恥ずかしかったことを記憶している。
 一応4回に分けて転載したい。

 

   とび箱がとべてこんなに青い空

 まだ五月、たくさん雨が降るというつゆにも入っていないのに、雨の日が続いている。授業参観の日まで雨だったらいいなあ…。ぼくだけはそう思っていた。
 授業参観は体育にすると先生は言った。それもとび箱をやるという。太っていておしりが重そうと言われるぼくには、とび箱はにがてだった。なんでわざわざ授業参観を体育にして、とび箱をとばせるのだろうか。男の先生だから運動が好きなのはわかるけど、あのとび箱を使うなんて…。ぼくは四月にこの小学校へ転校したばかりで、まだ友達もあまりいないというのに…。でも四年生にもなって、とび箱がとべないのは、クラスでぼくぐらいのものだし…。〈続く〉

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