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 血圧の薬を吞み始めて1年近く、眼圧を下げる目薬をつけ始めて半年になる。前者は循環器内科医院、後者は総合病院眼科から処方箋をもらって、いわゆる門前薬局で薬を受け取っている。こんな医者通いをしながら、私は66歳の典型的な(?)、あるいはよくある(?)独居高齢者生活を日々送っている訳だ。
 医院・病院、薬局では支払いの際に必ず領収証をもらう。これは当たり前のことだが、一応明細が記されている。これが理解できる人はなかなかいないのではないか。
 私は私立医大に入職し、最初に附属病院の医事課へ配属された。そしてレセプト(診療報酬請求明細書)の作成の業務に携わった。昭和50年代半ばのことである。その時代から既に医療費の伸び率が国の財政を圧迫し始め、その抑制が大きな課題となっていた。朧げな記憶であるが、その頃に保険点数の算定で何とか管理料という項目が生まれた。一つ一つの検査や処置などを点数として個別に計上されては医療費がストレートに積み上がって高くばかりとなる。これを何とか抑え込むために、国の政策として、何々管理料という名目で、例えばいくら検査項目の数を増やしても、決められた点数の管理料で括り丸めてしまおうという方式である。言い方は悪いが、医療機関に対して、それなりの名分を設けて規制し、矢鱈と儲けさせないという魂胆である。
 その後、私は医事課から異動となったので、診療報酬算定の詳しい推移はあまり承知していないが、医療費抑制のためにいろいろな管理料・指導料の項目が出てきたようである。実際に私が受け取った医院・病院や薬局の領収証の明細には、医学管理料や薬学管理料の点数がいくつも記されている。
 薬局で受け取る領収書明細を改めて眺めてみると、薬学管理料という項目があり「服薬管理指導料」の点数がきちんと加算されている。これを見ながら素朴な疑問が浮かんだ。薬剤師に何か服薬の管理指導をされたっけ?と思ったのである。
 薬の交付はカウンター越しに必ず対面で行う。薬剤師はいつも一言何か言葉を発する。「調子はどうですか?毎日1錠ずつ呑んでいますか?」「点眼したら、零れた薬は拭き取っていますか?」など。うーん、何か挨拶代わりのようなこんな会話を必ずしているが、これって服薬管理指導料を加算するためのアリバイ作り? そんな疑いを抱いてしまう訳である。

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