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 先月初旬、文芸仲間数人と花見に出かけた。公園内の花万朶の景色を眺めながら、桜以外の植物にも目が行った。連翹(れんぎょう)や雪柳、馬酔木(あしび)なども満開だった。
 一人が名前の知らない花々にスマホをかざしていた。一体何をやっているのか、単に写真を撮っているだけなのか、最初は分からなかった。近づいて尋ねたら、Googleレンズで花の名前を調べていたと言う。えっ、と驚いた。
 以前、Facebookの広告でスマホをかざせば花の名前が分かるアプリがあることを知った。非常に便利だが、どうせ有料なのだから自分には関係ないと思い込んでいた。その機能が今はGoogleにも入っていてしかも無料なのである。
 早速私もGoogleを開いて試してみた。スマホをかざせばおもしろいように花の名前が分かってくる。ネットで調べると、植物どころか動物、建物、料理の名前、外国語の翻訳などいろいろな機能があるという。その便利さにもっと驚いた。私にとっては、YouTubeが登場して以来の衝撃(YouTubeの衝撃 | 三上博史ブログ (shinyokan.jp)2020年5月23日)である。
 大学生の頃の記憶がふと甦った。山野草や高山植物を調べながら山歩きするサークルに1、2年ほど入っていた。奥多摩や秩父、中央・南アルプス、東北の山々など、日帰りや泊りがけで登りに行ったものだった。草花を目にして立ち止まり、これは何かと図鑑などを広げて調べる。カメラに収めることもある。そんなことをする山行だった。
 しかし、私はなかなか植物の名前を覚えられなかった。そしてある時気がついた。どうも名前を覚えるのは男子より女子の方が得意のようである。一度出遭ってみんなと学習したはずの草花の名前が男子陣はなかなか思い出せない。すると女子の方から、すんなり答えが出てくる。これが悔しかった。物の名前を覚えるのは女子の方が得意じゃないか、男子はダメだと、女子から馬鹿にされたものだった。女子の頭は単純だから物覚えがいいんだ、などと負け惜しみの反論を心の中で私はしていた。当時、こういうツールがあれば難なく調べられて答えが出てくる訳である。まっ、山ではネットはつながっていないだろうが。懐かしい思い出である。
 さきほどYouTubeの衝撃にふれたが、今の世の中は、街頭や駅などの防犯カメラによって撮られた膨大なデジタル画像のデータから、服装などの特徴をもとに事件の犯人を割り出すことが当たり前になっている。Googleレンズもこれと原理的にはほぼ同じ、その応用と考えれば、なるほど納得できるツールなのかもしれない。画像とは異なるが、ChatGPTなどが広く普及するような時代になったら、どんなふうに重宝がられるのだろう。
 下の2枚の写真は、拙宅の庭先の木瓜の花である。名前を度忘れしスマホをかざしてGoogleレンズで調べてみたら、すぐに答えを出してくれた。そう言えば、亡母が焼酎で木瓜酒を作ったことがあったが、この木から実を採ったのかと今更ながら判明した次第である。

 

 

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