昨年の10月18日のブログで「サイクリングブギ | 三上博史ブログ (shinyokan.jp)」、「道は曲がっている | 三上博史ブログ (shinyokan.jp)」というのを書いたが、今も昼寝をした午後などに自転車のペダルを漕いでそこら辺りの田舎道を走り回っている。
夏場の猛暑日などは、散歩も辛いがサイクリングもかなりきつい。そんな日の昼下がりに散歩やサイクリングをやっている輩は滅多にいない。私も体温を超えるような気温の暑い日の散歩はやらない。しかし、猛暑日でも何とか日陰のサイクリングは出来ないかと考えていた。
実は、昨年の夏の終わり頃、住んでいる街の北の方角の農道をハンドルの赴くままに走り回っていた時、南北に段差が延々と続いていて、その段差に沿って東側に少しくねった農道が延びているところを見つけた。段差は数メートルのほどの高さで、木々や雑草がずっと生い茂っている。つまり午後になるとほとんど日陰になる。これは夏場のサイクリングコースとしては丁度いい場所だと思いついて、来年の夏になったらこの道を走ろうかと、密かに計画したのである。
それからさらに気がついたのだが、その農道の東側一帯は田んぼになっていて、田んぼの更に東側には、やはり西側と同じような段差らしきものが続いている。そっちの段差沿いには道は通っていないと思い込んでいたが、遠くからよく眺めてみると、白いガードレールが所々に見えて、どうもこちらと同じような道があるではないか。ある時思い切って、そっち方面に行ったら、案の定同じように少しくねった農道が続いていた。要は田んぼを挟んでシンメトリックに段差があって道が走っているのである。こちらの道は、午後になると日が当たり続けるので冬場のサイクリングにいいかなと思いついた。秋が過ぎて真冬になると、ペダルを漕いで走りながら西日が当たってさぞや暖かいだろうと想像した。
つまりは真夏と真冬に走る最適なサイクリングコースを見つけた次第である。実際に去年から今年にかけての冬場は東側の農道を何度も走った。そして、春が過ぎた今年の夏場はいよいよ西側を走ることにした。猛暑日の炎天下でも、木陰に入ると涼しい。木陰は飛び飛びにしかないが、それだけでも嬉しい涼しさである。これが川堤のサイクリングコースだと全く日陰などはなく、夏風が吹いていても日差しが相当きつい。ペダルを踏みながら汗だくとなる。
娘夫婦が昨年の秋に孫を連れて帰省した際、婿さんが地形好きなので、私のささやかな段差発見の話しをした。案の定、少し興味を示してくれた。みんなで外出する際、この段差スポットを車で遠回りしながらわざわざ案内したのである。そうしたら婿さんがいとも簡単に「これは河岸段丘です」と答えた。
私は、あっそうかとすぐに納得した。私も学校の授業で地理は嫌いではなかった。扇状地や三角州、天井川など、そういった知識は今でもある程度は持っている。もちろん河岸段丘や海岸段丘のことも知っている。河川が浸食されて新たな谷底が出来ると段丘の崖が形成される。一応頭の中ではこれくらいのことは理解していたつもりであったが、実際に目の当たりにして、これがその河岸段丘であると同定することが出来なかった。
NHKの「ブラタモリ」を毎回観ているが、高低差が好きなタモリの話しはいつもおもしろく拝聴している。群馬県沼田市にある河岸段丘は日本一美しいと紹介していたことも覚えている。
しかし、自分の身近なところにある河岸段丘には気がつかない。人に言われて、そうだそのとおりだとやっと気がつく。自分の頭の中にある知識を実践的に応用して感覚的に理解することの難しさを改めて痛感した。
言われてみれば、この河岸段丘には、両岸に挟まれた田んぼの真ん中に用水路のような小川が通っている。人類がおそらく誕生していなかった太古の時代には、ここにも大きな川が滔々と流れていたことだろう。
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