梅雨明けが待ち遠しい毎日、と思っていたら数日前には蝉の啼き声が微かに聞こえたような、ウグイスの声も未だに聞こえることもあり、やっぱり何だか変な気候状態ですね。
さて令和川柳選書が続々と発刊されている
ようで、つい先日まで川柳文学コロキュウムの仲間だった方たちの句集もご恵送いただいています。本来ならコロキュウム誌の新刊紹介欄で、あるいはコロキュウム誌に鑑賞のページを設けてご紹介させていただくところだったのですが、100号で終刊してしまったのでそのようなこともできなくなってしまいました。そこで本ブログにて少しでもご紹介ができたらと考えていたのですが、実は4月の終刊記念の集いの後、これまでの疲れがドッと出てきたのか5月、6月はどうも調子が出ずぐずぐずしてしまいました。でも7月になってやっと元気が戻りつつありますのでご安心下さい。
ということで、今回は毛利由美さんの「猫じゃらし」です。他の方のブログにも紹介されていたかと思いますが、ちょっと遅れ気味になりましたこと、ご容赦下さい。
第一章 生命力
百獣の王も動物園の中
金魚鉢いまはお花を活けている
白昼のビールには背徳の味
蝸牛あじさいの葉のピンバッヂ
美容師と過ごすミラー越しの時間
仮縫いでもう幸せになっている
うつむいてフォトジェニックに咲く桜
第二章 BB弾
親心なんてしょせんは片思い
猫じゃらしに猫 言葉尻には反抗期
巣立ち後の部屋に残ったアルト笛
若者の昔話は新しい
サボテンは仮面夫婦を知っている
出不精の亡父夢にも出てこない
モアイ像になって日食ながめた日
第三章 現在地
どこまでもガードの緩い自動ドア
幸せな話は控え目に語る
青空の向こう側には宇宙ゴミ
飼っているような気がしてきたルンバ
実印を押す人生の分岐点
検索をしても未来は出てこない
ほどほどがいいね幸せ不幸せ
・・・・・・・・・・
なにげない日常のひとコマを独自の視点でユーモラスに、またときにはシニカルな一句に仕立てるのが得意な由美さんの作品群、ぜひ手に取ってお楽しみください。
100号の発刊後に編集部に届けられた順にまたご紹介してゆきたいと思いますのでお楽しみに。(右上は北摂の花の寺「久安寺」での「あじさい浮べ」を撮った一枚。美しかったです。紫陽花ってこんなに色のバリエーションがあったことを初めて知りました)
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ますみさん
「猫じゃらし」取り上げて下さりありがとうございます。
気づくのが遅くなりごめんなさい。
初めての句集で出産以来の産みの苦しみを味わいました。とはいえ今までの句から選ぶだけなのですが、28年間も放ったらかしにされた句たちから選び出すのは、もっと言えば「産む」より大変だったような(笑)
長くやっていると、その時点その時点での句の積み重ねが日記のように感じられます。育児や介護で外に出られなかった時間、川柳と出会えてこうやって出版までできたというのは、ある意味いまで言うリスキリングだったのかなと改めて思います。
暑い日が続きます。コロナインフル熱中症、なんでもありの今です。
おからだ、大切になさってくださいね。
ありがとうございました。