6月号からの作品からの鑑賞を、吉道航太郎さん(無所属)にお願いしました。
○ 指鉄砲向ける相手が居なくなる 小柳津優子
ひよっとして相手とはライバル、それとも恋敵でしょうか。秘かに対抗意識を燃やしていた相手が居なくなった寂しさ、侘しさが句から漂ってきます。
○ 神様の情けで少しずつ呆ける 河合 正秋
まさに川柳の三要素を兼ね備えた作品だと思いました。私も、神の御情けにすがってそう願いたいものです。そのためにも、今を大事に生きなくては……。
○ 情けない日本男子の女眉 庄司登美子
最近はスポーツ選手でも、眉を剃って細く描いているのを見かけます。これも時代の趨勢でしょうか。個人的にはゲジゲジ眉を好ましく思います。
○ 原発の嘘を歴史にどう記す 新海 照弘
まったくの同感です。歴史には、捏造することなく正確に記録しなければなりません。それが後世に残す最低限の義務ではないでしょうか。「どう記す」に、作者の確固たる信念が伺えます。
○ 偶然を野暮な男が問い詰める 田口 勝義
執拗に問い詰めている光景が見えてきます。根は悪い人ではない、むしろ正義感の強い人なのです。でも、見て見ぬ振りをするセンスも、少しは欲しいですね。
○ 帽子やや深めに野望覗かせる 田中 豊泉
目深にかぶった帽子から覗く視線は、決して平凡ではありません。ドラマの一場面を見ているかのようです。作者の鋭い眼力は、その視線に隠された野望を感じ取りました。
○ お互いに不作と夫婦笑い合い 前本たかし
仲の良いご夫婦の団らんの情景が浮かんできます。これっぽっちも不作だなんて思っていないから、笑い合えるのです。どうも御馳走様でした。
○ やがて逝く道を夫婦で話し合う 油谷 克己
子供のいない私にとって身につまされる川柳です。やがて間違いなく、どちらかが一人ぼっちになるのですから。切なくても、避けて通れない道を一歩一歩大切にしながら歩まねばなりません。
○ 諸もろの愚痴を包んだ糖衣錠 池田登茂子
糖衣錠の比喩が素晴らしいです。色んな愚痴や不満を包み隠して何気ない振りをするのも、世を生き抜く処世術に違いありません。
○ さりげなく開いてくれた青い窓 伊藤紀雍子
心に染みる思いやりは、決して恩着せがましくはありません。後になって、あヽそうだったのかと懐の深さに感謝することしきりです。「青い窓」で、希望に満ちた前途がうまく表現されています。
航太郎さんとあかねさん夫婦は、新葉館出版から川柳句集「すぷりんぐ」を発刊しています。航太郎さんは、日川協の事務のお仕事をされています。
山の あなたさん、
山の あなたさんの住まれている所は、夏は凌ぎやすいところでしょうか?豊橋は酷暑が続いています。暑い最中に申し訳ないですが、楽しみに読んでくださる人が居ますので、ご迷惑でなかったら今月もどうぞ宜しくお願い致します。
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