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   川柳マガジンクラブ東京句会 第136回例会

第136回川柳マガジンクラブ東京句会が3月11日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん及び大谷仁子、小野六平太、こうせい、佐道正、菅野直訓、高田以呂波、高塚三郎、唯夕、辻直子、丸山松枝、丸山芳夫、水野絵扇各氏と星野睦悟朗の15名、欠席投句は加藤品子、菊池順風、長谷川渓節、横沢七五の4名でした。

当日の題、選者、入選句などは次の通りです。

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。ゼロ票句は植竹団扇さん、松橋帆波さん、佐道正さんらがコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

中古好き新人殺すジャイアンツ    六平太  

 帆波「フリーエージャント制が出来てから、またIT企業が入ってきてから時代で変わるが、それでも巨人に入るケースが多い。出も活躍する人h少ない」

団扇「中古という表現が川柳的」

作者「当たり前みたいになったが、相手の力をそぐために取ることもある。つぶされるケースが多い」

輪ゴムよじれるとの字&の字    芳夫

 みんながよくぞ思いついたと言い、作者も「我ながらよく思いついた」

助け呼ぶ無声の世界夢ドラマ     直訓

 帆波「徳川無声? 市川の川柳新潮社に出ていた」

正「是は無声の句ですか?」

団扇「違うでしょう」

帆波「本人は必死になってもがいているのでしょう」

作者「夢ドラマとしたのは、夢の中にはいろんなことがある。その一つに人はいるのに助けてくれない。良く空を飛ぶ夢も見る。いろんな中の一編」

団扇「僕も見る。欲求不満だそうです」

エルサレム奪還キリストまで戻り   品子

 キリストより前(旧約聖書)だろうとかトランプの時事句だろう、とかいろいろありましたが、作者は欠席で伺えませんでした。

1 ファイティングポーズとりあえず取る病み上がり 順風

 睦悟朗「さあ皆さん、楽しく頑張りますよって」

?芳夫「病み上がりながらもファイティングポーズ、ではどうだろう」

1 原発NO平賀源内エレキテル     団扇

 唯夕「エレキテルまで来たのが面白い」

正「肯定的なのが?」

作者「いれば反対しただろう」

睦悟朗「意外と飛びついたかも」

1 心友が集いつい愚痴こぼれ落ち    以呂波

 松枝「友達に会ったら愚痴を聞く役になりました」

団扇「普通はこぼし合う。本当に心を許し合う」

作者「話しているうちについ愚痴を言い合った」

1 人命の重さは国により違う      正

 たしかに国によってずいぶん感じ方が違う、といろいろな意見が出ました。

作者「地球より重いというが、ユニセフのレポートを見ると日本人の感覚と違い過ぎる」

1 彼がいる妻と夫がいる彼女      帆波

 ?唯夕「ダブル不倫だろう。それがどうした」

?六平太「わかりません」

直子「当たり前の句だと思う。同じ穴のむじな」

団扇「三人だろう」

多数の人は四人だろう、と。

作者「団扇さんお様な解釈が一番面白いが、女の人を主人公として読むかどうかで変わる」

1 ソプラノは出ないアルトはつまらない 松枝

 芳夫「ソプラノを首になってアルトに落とされたが、アルトはつまらないのでどうしたらよいかと」

帆波「自分は歌わなくてもこういう感覚。でも才能がないと出ない」

女性三人から「ソプラノは目立つ」

作者「いろいろ歌わされた。アルトはつまらない。メゾソプラノはもっとつまらない」

2 魚好きで骸は海へと書いておく    仁子

 芳夫「魚を食べた後の骨と、おのれの骨と、二つ考えられる」

六平太「骨でなくむくろ」

団扇「むくろだと八音字だが承知で作ったのか。散骨でしょう。魚の骨でないでしょう」

作者「魚が好きなので、死体をと思った。気楽にできることではないが」

2 ノロという名と違う超速ウィルス   こうせい

 六平太、仁子「笑ってしまう」

作者「ノロウイルスは思った以上に感染力が強く、触ったところ全部消毒する必要がある。いろいろ考えて超速にした」

3 意外と知らない子の事親の事     唯夕

 三郎、以呂波、直訓、団扇らが当たり前のようだがそうだなあ、と共感。

作者「嫁に言われるまで子のことで知らないことがあったが、自分も親の事を知らないなあ、と」

3 「うん」という返事だけでも生がいい 直子 

 睦悟朗、絵扇「二人そろって生きている方がいい」

こうせい「やりとりがメールになっているがウンだけでもいいから肉声が欲しい」

芳夫「生返事が句に詠み込まれている」

作者「素直な男だから素直に読んでください。お互いに顔を見ながらうんだけでも」

3 残業を拒めず蟻の列にいる      睦悟朗

 たしかのそうだったが今の時代はそうでなくなってきているのでは、といった意見がありました。

団扇「「ず」は列にいる。「ぬ」なら列しかない。こちらのほうが好き」

3 気晴らしに聞いた落語が癖になる   七五

 芳夫「もう少し難しい、歌舞伎とかオペラにするともっと面白い」

直訓「そんなに好きじゃなかったが、中学の時友達が柳亭痴楽の山手線をやるのを聞いて面白 かったのを思いだした」

仁子「生で聞く機会はあまりないが引き込まれる」

4 春ですよ鼻にムズムズ告げられる   絵扇

 松枝、こうせい、唯夕、直子が共感。

正「最初はこう」

作者「家族みんなが花粉症。でも可愛く詠ん方がいいかなあと」

4 核兵器廃止そだねー署名する     三郎

睦悟朗、仁子、唯夕、六平太がうまくそだね―を使ったのに感心。

団扇「本当はひらがなに「ー」をつけるのは無いのですが」

作者「そだねーと言って署名をしてくれた」

6 財の字を罪に換えたい財務省     渓節

 選んだ皆さん、タイムリー、うまく作ったなど。

作者「今大問題になっている朝日のスクープにある問題です」

 Ⅱ、宿題

宿題は「落ちる」で佐道正さんの選でした。

よく分からない句があったとのことで、いくつか例を挙げられました。

「佳句」

ミサイルより怖いお空の落とし物     渓節

故意に落とさず地に落ちるルイスネリ   団扇

絵馬の誤字嫌って天神そっぽ向き     六平太

名前書き記念受験無事終了        唯夕

またひとつ風情が消えた落ち葉焚き    以呂波

執着を断って盛りの落ち椿        仁子

清水の舞台そんなに高くない       帆波

都落ちするよう渡る隅田川        芳夫

息を呑む舞台を変えた浅葱幕       以呂波

何故君で私ではない一点差        直子

「秀作」

持ち主もスマホも寝落ちしてしまう    帆波

落ちる音10円以上なら気付く      帆波

いい音で郵便受けにいい便り       芳夫

「特選」

その辺で落ちているのがうちの人     直子

「軸」

両手より被害少ない片手落ち       正

Ⅲ、五分間吟

最後に辻直子さんの出題及び選で5分間吟を行いました。題は「退屈」でした。

選者「子の題を出して失敗したと思いました。選びにくかったです」

「佳句」

退屈な句だと言われて恨み節       唯夕

退屈なお仕事らしいお旗本        団扇

ミスキャスト期待外れの猿芝居      以呂波

つっかえてばかりで眠れない落語     芳夫

お散歩も出来ずボンヤリペットロス    睦悟朗

力むほど面白くなくなる落語       正

退屈な大作拷問に近い          帆波

つまらなすぎて最後まで見てしまう    芳夫

退屈な人をアリバイ工作に        帆波

退屈な日にあこがれる介護妻       仁子

「秀句」

満月は三日月よりもつまらない      団扇

テーブルに抜いた鼻毛を並べてる     正

踊らない会議眠気も許されず       帆波

「特選」

欠伸にも旬があるとか春になり      芳夫

「軸」

退屈がこわいへそでも曲げてよう     直子

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