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その昔、「塀の上の懲りない面々」という安部譲二の小説が一世風靡したことをご記憶でしょうか?

宮城県は、2020東京オリンピックのサッカー競技会場でしたが、他の会場は悉く無観客でも、有観客を強行しました。結果的には、これが原因でコロナ感染が拡大したという具体的な因果関係はなかったようですが、このところ、関東や関西同様、宮城県も感染者が増大し、医療機関もひっ迫、蔓延防止処置を講ぜざるを得なくなってしまっています。

昨年も、宣言が明けると直ぐ、宮城県知事は、経済対策と称して、ゴーツーイートを再開したのですが、これが大失敗、感染者を増大させてしまいました。宮城県知事、都知事、菅さんと懲りない面々は、何度、失策を繰り返せば改まるのでしょう?

国民の自粛や飲食店の営業制限など、庶民への負担を強いる反面、行政は、その思惑で矛盾した政策を実行しています。

まさに、塀の上の綱渡りといったところ、大人しくそれに従っていた人たちもいよいよ業を煮やし、人流となって溢れ出してしまいました。

そんな潮流の一つでしょうか、小規模ではありましたが、中断していた「仙台七夕」が今年は開催されました。

観光客もおりませんし、人出は少なかったようですが、仙台の商店街は、久しぶりにパッと明るくなったような気がしました。

 

彦星も越すに越せない天の川(文庫)

 

第134回川柳マガジンクラブ仙台句会

 

開 催 日   令和3年8月21日(土)

開催場所   仙台市荒町市民センター

参 加 者

橋爪志津代さん、竹井十塩さん、

木立時雨さん、笹美弥子さん、

佐藤岩嬉さん、佐藤康子さん、島文庫 の7名

 

第1部 「 句 評 会 」

 

定例の句評会からの報告です。

 

〇 コロナに豪雨いつまで試練続くのか 安子

■句評/共感はしますが、もう少し捻りがあってもいいような気がします。

「コロナ感染も豪雨災害も次々大きくなっていくばかり。人間の試練はいつまで続くのか?と不安が募ります。穿ちが足りないとの指摘はその通りだと思います。安子」

 

〇 また絶叫 興醒めさせるアナウンサー 志津代

■句評/実況中継のアナウンス方法が昔とは変わってきたのかも知れませんね。テレビだと映像があるだけ余計に煩く感じられます。絶叫で興醒めするか否かは視聴者次第かも?

「オリンピックの実況についての感想でした。日本!日本!と言い過ぎ。この句の場合、切れにスペースを入れたのですが、どうですか?志津代」

スベースが(絶叫)を際立たせていて、効果的だと思います。

 

〇 「安全」のティッシュ今の児受け取らず 十塩

■句評/街頭のティッシュ配りですかね?政府の安全安心のアピールを信じていないということかも知れませんよ。

「町内会の仕事で各戸へ交通安全のティッシュ配りをした時の話ですが、子供たちは他人から不用意に物を受け取らないように教育されているようなのです。十塩」

上5のカギカッコについては、効果的との評価でした。

 

〇 ざんざんと荒ぶ降水愚連帯

■句評/線状降水帯を愚連帯としたところが面白い。今では愚連隊も死語ですよね。

「荒ぶ(すさぶ)と読んで欲しい場合はルビがいりますね。下5に愚連を入れて降水帯の特徴を表現したつもりですが、ダジャレと言われるかも?文庫」

確かに、選者によっては嫌われる場合もあるかな?

 

〇 ホテルなら満員廃炉作業員

■句評/福島のことかな?コロナ感染者もいわき市は多いようですからね。廃炉にコロナが追い打ち、大変ですね。

「福島ではなく、女川のことなんです。あるイベントの関係で石巻周辺で宿泊先を探したのですが、女川第1原発の廃炉作業員が大半を抑えていて取れませんでした。時雨」

補足説明がないと分からない句ですね。もう少し掘り下げ、整理が必要かも知れませんね。(満員のホテル女川廃改炉)では?

 

〇 天ぷらにされるアイスのど根性

■句評/アイスの天ぷらを実際に食べたことがないですが、美味いのでしょうか?確かに、アイスほどクールな人はいませんから、天ぷらにされるのはキツイ!

「アイスの天ぷらは自身の比喩です。猛暑に溶けてしまいそうになりながらも踏ん張っています!といった具合に。岩嬉」

 

〇 目が合えば痛い痒いとノドが鳴る

■句評/ノドが鳴る、とは?ゴクゴクとか?それとも猫かな?よく分かりませんね。

「孫のことです。孫が、ここが痛いのとか、痒いのとか、猫のように甘えてくるのです。美弥子」

孫のノロケ話でしたか(笑)。やはり(喉が鳴る)が分かりにくくしていますよね。下5を(拗ねる孫)とした方が明快かも?

 

 

 

 

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今月の学び

句は独りよがりにならないようにしたい。

読み手には、親切過ぎず、冷た過ぎず。   

 

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第2部 「 句  会 」

 

今月の宿題と選者、結果は次の通りです。

 

◎宿題『売れない』  佐藤岩嬉 選

売れずとも禅の心で明日を生き  美弥子

自慢の息子売れない歌手で名を知られ  志津代

炎天下汗だく西瓜たたき売り  十塩

スキー場滑ってばかり漫才師  十塩

やっぱり売れぬ父の残した田や畑  安子

消費者のニーズにこたえ物作り  美弥子

メイドインチャイナワクチンいらんかね  文庫

売れぬのは誰のせいかな帰り道  時雨

□秀 句

来客を在庫の山に座らせる  時雨

売れなくても手入れ欠かさぬ里の山  安子

解散のケンカも売れぬ細い腕  文庫

□特 選

買手なく自分で買った自信作  志津代

◇軸吟  予定ではここらで拍手沸くところ

 

◎宿題『自由吟』  竹井十塩 選

清濁を合わせ持ってる昼の月  美弥子

何をためらうひとそれぞれと月が押す  美弥子

宣言のフタを人流押し流す  文庫

人のため税金のせた酒を飲む  時雨

蜩や孫に引かれて九段坂  文庫

五輪反対言ってたくせに大興奮  志津代

パラリンピック脅かしてるデルタ株  安子

接種終えても叶わなかった墓参り  安子

□秀 句

荒れそうな二次会なので誘われる  岩嬉

目が開かぬそうだ掛けてた夢に鍵  時雨

名水が湧いて裏山人だかり  岩嬉

□特 選

アフガンの水路平和を讃えてる  志津代

◇軸吟   規制値をはるかに超えて蝉の声

 

8月句会の風景

 

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 令和3年9月の句会開催予定

開催日時   令和3年9月18日(土) 午後1時から

開催場所   仙台市荒町市民センター 第1会議室

宿   題   「雑草」 「自由吟」 の各2句

参加費用   会員 1,000円  会員以外 1,200円

なお、ご参加の方は、会日の1週間前まで、句評会用の雑詠1句をウエブ申込みの際、ご提出下さい。

 

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  あなたも川柳句会を体験してみませんか?

  見学は無料、未経験の方でもОKです!

  ご自由に、会場へお越し下さい。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 句会に参加される方は、下記ホームページから、

「仙台句会」の案内ページに入り、

必要事項を記入のうえ、お申し込み下さい。

https://shinyokan.jp/senryuclub/sendai/

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