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 十月の彼岸花を見るのはおそらく初めてであろうか、
黙っていても地球温暖化は確実に進行しているようだ。
日差しはきついが風は爽やかな秋の感触。
10月6日、奈良句会に集まったのは11名、敬称を省いて申し込み順(山田恭正・竹永広義・山中あきひこ・池田みほ子・木島盛隆・柴橋菜摘・佐藤かえる・香依古・厚井広志・林ともこ・板垣孝志)
会場はいつもの蕎麦処「かえる庵」タイミング良く、新そば! 美味しく戴く。消費税アップは関係なし!
かえるさんは太っ腹である。

☆第一部 合評会

いつもは非公開としてご想像にお任せとなっているコーナー。ここでは自分の句が没になった原因を追究することもできる。そこで課題【住む】の没句を出してみる お隣は金星さんに火星さん ほとんどの方が太陽系惑星の並び順の解釈だったが「住宅の両隣の情景、片方は金持ち、もう一方は火の車」
活字になった句は独り歩きをするが時々迷子になるようだ。
☆ 第二部 句会(共選・互選) 題=余分
林ともこ選
小判だけでいい菓子折りまでいらん みほ子
薄皮を一枚残し切った縁 広志
〇特売のチラシの隅に消費税 孝志
〇突然の遺産におばんついてくる あきひこ
野菜なら間引かれている高齢者 広義
軸 せびる子に無いと言いつつ箪笥から ともこ

板垣孝志 選
贅沢もせずに暮らして余分なし 香依古
突然の遺産におばんついてくる あきひこ
〇小判だけでいい菓子折りまでいらん みほ子
〇ひと匙の砂糖を加え自己評価 恭正
野菜なら間引かれている高齢者 広義

互選
突然の遺産におばんついてくる あきひこ  5票
小判だけでいい菓子折りまでいらん みほ子 5票
薄皮を一枚残し切った縁 弘志 4票
僕にだけいつも余分に飴くれる 3票
(以下省略)

第三部 (折り句)
今回の三文字はランダムに指名した方から一文字出して貰い、繋げた文字はかぬた。 ぬから始まる文字から浮かぶ語彙の種類が少ないせいか同想になったような感じ、とにかく三文字は使ったがはて川柳になったかどうか?
その中で11人中8票ゲットしたのは広義さん。今日は特選2句の上にこの成績に拍手が沸いた。
軽く受け脱いだ一肌足りぬ金 広義 8票
案山子たちぬっくと立って田を守る ともこ 4票
簡単に抜き差しならぬ只の酒 盛隆 2票
空っけつ脱ぐべべもなし旅の空 あきひこ 2票
金からみ抜き差し出来ぬ多数決 孝志 2票
熱燗に糠漬けあてで足るを知る かえる 1票
刀には抜けませんよと但し書き 菜摘 1票
隠れ里ぬっと飛び出すたぬきの仔 みほ子 1票
間隙を縫って盗んだ宝物 恭正 1票
片腕の抜く手も見せぬ試し斬り 0票ながら丹下左膳、抜けませんは落語の道具屋。間隙を縫っては鬼平犯科帳などが出た偶然が面白い。
番外
例によって懇親会のごちそう。
手前ソフトチーズから左まわりに茄子はポン酢で、刻み奈良漬け、手作り豆腐。
そして右上は木島盛隆さんお得意の創作料理・秋のまぜ御飯!
ごちそうさまでした。

 

写真はJR奈良駅から若草山方面に向かう三条通の夕間暮れ

 



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