６月４日（日）
第１２２回静岡句会を開催しました。
出席者は、
山口季楽々、風間恵子、中村虚路狸、遠藤まつゑ、勝叉恭子、ケンジロウ、
中前棋人、水品団石、阿部闘句朗の９名。

第１部句評会
◎うすみどり緑わたしもそして初夏　　季楽々
この時期のその躍動感が伝わってきます。

◎母の日はただ穏やかに過ぎました　　恵子
ただ穏やかにと押さえたところがいい。十分その充実感を感じます。

◎嘘つかぬ鏡が今朝は憎らしい　　恭子
今朝は、といったところにかわいらしさがあります。

◎胸板の厚いコントラバスを抱く　　団石
明日歌風味で詠んでみたかったらしい。

◎踵にもはりつけられているきっと　　棋人
これもらしくないということで弁明に追われてしまった。

第２部句会
宿題「まぐれ」まつゑ選
大病もせずに二人の四十年　　虚路狸
黄味ふたつ縁がまとまるお告げかも　　季楽々
まぐれあたり三度続けば神ってる　　季楽々
幸運かまぐれか君が側にいた　　ケンジロウ
人生をまぐれ当たりが甘く見る　　団石
秀句
気まぐれな風にまかせてみる明日　　恭子
壇上にまぐれ当たりが立っている　　棋人
特選
気紛れにつきあわされている地球　　ケンジロウ

宿題「まぐれ」ケンジロウ選
壇上にまぐれ当たりが立っている　　棋人
頼りない補欠が放つ逆転打　　まつゑ
気まぐれな風にまかせてみる明日　　恭子
できちゃった結婚まぐれ当たりの子　　闘句朗
黄味ふたつ縁がまとまるお告げかも　　季楽々
秀句
人生をまぐれ当たりが甘く見る　　団石
行き当たりバッタリ見えた突破口　　闘句朗
神さまがまぐれ当たりを連れてくる　　棋人
特選
その努力ポテンヒットは知っていた　　団石

第３部　サロン
　　　　今回はサロンのテーマを用意しなかったので、席題（５分吟）をやりました。
「冗談」闘句朗選
トランプのジョークはカツラだけでいい　　団石
冗談で愛してないと言われたい　　ケンジロウ
冗談と別れ話を聞き流す　　まつゑ
悲しいな冗談解せぬ年齢差　　まつゑ

「冗談」団石選
断ってから言いたまえジョークだと　　季楽々
撃沈のセリフ冗句にしてしまう　　恭子
無理だとは思いますがとアドバイス　　闘句朗

▲次回静岡句会は、７月２日（日）「コミュ二ティながいずみ」にて。