川柳大会や句会で投句する際に、よく話題になるのが「選者との相性」である。「あの選者とはどうも相性が悪くて、いつも没になる」「この選者にはよく採ってもらえる」等、句会後の雑談で、こんな言葉を耳にすることも少なくない。
確かに同じ一句でも、選者によって評価が分かれるのが川柳である。だから川柳は面白いともいえるのだが、ではその「相性」とはいったい何だろう。私はその一部には、選者それぞれの川柳観や選句の傾向も関係しているのではないかと思っている。
そこで投句前に、選者がこれまでどのような句を選んできたのか、ユーモア、人情、社会性、余韻など、何を大切にしているのかを少し調べてみる。これは必ずしも選者への迎合ではなく、選者の川柳観を知る一つの方法とも考えられる。
特に課題吟が三句吐なら、三句すべてを同じ方向にせず、一句は選者の作風や選句傾向に寄り添った句を用意し、残る二句では自分らしさを存分に出してみる。そんな投句の仕方もあってよいのではないだろうか。選者研究をどう考えるかは人それぞれである。それも含めて、私は選者の傾向と対策も川柳の楽しみの一つだと思っている。選者研究に関して尾藤三柳著「選者考」はお勧めの一冊。
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選者問題
大会はすべて共選にして人間とAIがやればいい。びっくりするくらい選が下手な人がいる大会が救われます。