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 毎月2回、地元のコーラスサークルに通って歌うことを楽しんでいるが、先月、いつものようにレッスンが終わると、サークルの世話人からこんな話しが持ち出された。
 「宝くじ まちの音楽会」(主催:壬生町・壬生町教育委員会・(一財)自治総合センター)というコンサートが年末に町の中央公民館で開催される。有名歌手の姉妹が出演するが、町内にいくつかあるコーラスサークルの有志も参加して2曲一緒に歌うことになった。希望者はいないか、という声掛けだった。
 本番までに数回の練習日があり、これには必ず出ることが条件だった。団員もそれぞれにいろいろな用事があるようで、この練習日のノルマがネックになって手を挙げる者はほとんどいない。それでは私はどうか。正直に話せば、こういう類いのものにはあまり興味がない。5月に同じく中央公民館で生放送されたNHKの「のどじまん」の番組も実際の放映はテレビで視聴したが、出場にも観覧にも応募しなかった。
 さてなかなか参加者が集まらないような中で、有名歌手の名前が判明した。なんと岩崎宏美・岩崎良美姉妹なのである。これにはびっくり仰天。私は俄然、参加への猛烈な意欲が湧いてきた。そして、次のレッスン日にはすかさず手を挙げた。コーラス仲間のうち、他に誰が参加するかなどはもう眼中にない。私一人でも一直線に進むだけという思いである。
 私が高校生の頃は、花の中三トリオ(森昌子・桜田淳子・山口百恵)や天地真理、南沙織が人気絶頂だった。そして、大学に入学して上京する頃、岩崎宏美がデビューした。花の中三トリオと同じく日本テレビの「スター誕生」出身である。その圧倒的な歌唱力に酔い、大ヒットした「ロマンス」や「センチメンタル」をレコードの溝がなくなるまで、カセットテープが擦り切れるまで(大袈裟な言い方だが)飽きることなく聴いたものだった。50年前のことである。その方が我が町にやってくる。そして共演(ここまで言っていいのか口幅ったい気もするが)して歌うことになる。
 もうすぐ69歳になるが、この歳で50年前のときめきが再現されるとは夢のまた夢のような出来事である。生きていてよかった、などというありふれたフレーズは使うまい。でも人生には予期しないことがまだありそうなことは分かった。決して野心や色気などを持っている訳ではないが、舞い降りたチャンスは大事にしたい。ちなみに岩崎姉妹とコーラスする2曲は「浜辺の歌」と「翼をください」である。
 よろしかったら12月13日(土)に現地へいらしてください。チケットは前売2,000円、当日2,500円だそうです。出演する人は無料だとか(役得かな?)。
 最後に付け加えると、宇都宮で川柳指導している吟社の会長が秋田県出身の桜田さんという方で、暑気払いか忘年会の時に、酔いにまかせて「桜田という名字で秋田県出身だと、桜田淳子の親戚ですか?」とほぼ冗談の話題を振ったら、何とそのとおりだと仰った。従兄弟の姪っ子があの桜田淳子だという。これには驚いた。すかさず、サインをもらえないかと頼もうとしたが、それはあまりにも厚かましいことだとすぐに気がついて心の中に押し留めた。岩崎姉妹に桜田淳子と、青春時代の憧れは、思い出すといつもときめいてくるものである。

 

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