仕事を辞めた翌年から読売新聞のとちぎ時事川柳の選を仰せつかった。毎週火曜の午後に宇都宮支局の担当者からメールが届く。支局宛てに届いた1週間分のハガキ、ファックス、メールによる応募作品がPDF化されたものが添付してある。
選をやり始めて8年目に入るが、これは東京本社との一応請負委託の契約になっていて、必ず履行しないといけない仕事である。風邪をひいてもお腹をこわしても、選はやらねばならない。慣れてきたとはいえ、そういう意味ではいつも緊張感が伴う。月曜になると明日は選の作業がある日だといつも確認している。選の作業をする火曜の夜は、疲れていたり、寝不足だったりするのはよくないことだと心身の健康管理にも留意している。そんな訳で、1週間の中で火曜日は特別な日になっていると言っていい。やれる限りこの仕事は続けたいという思いもある。飲み会に誘われてもそれが火曜の夜だったら断っている。とにかく火曜の夜に何かの予定を組むことは極力避けている。
ところが昨年から、少し状況が変わってきた。毎週水曜の午後に太極拳クラブの練習をしているのだが、3年前、初段の検定に落ちてしまった。再度挑戦して合格するには、この練習の他に別の指導者による特訓が必要になったのである。その教室が毎週月曜の午前にあり、去年の5月からこのためにわざわざ宇都宮まで出掛けることなった。
この特訓がなかなか厳しい。合格することが目標なので、目標に向けた個別指導の時間がしっかり設けられている。指導する先生からは毎回いろいろと注意される。その度に反省する。めげそうになることもあるが、とにかく先生の指導が熱心なので、これに応えないといけない。指導内容も理にかなったもので、注意されることはすべて尤もだといつも思っている。
しかし70歳にもうすぐ手が届く年齢で、言われたとおりに体を動かすことはなかなかきつい。内心ため息が出るような時もある。そんなこんなで月曜が近づくと練習をまたやるのかという思いが過る。暗い気持ちになるまでは行かないが、中学高校時代にしばしば経験した、何かをやらなきゃいけないことがあっていよいよその日が近づいて来る、そんな心境に近いものを毎週感じているのである。
現在のところ、この特訓を辞めようとする気はない。挫折したくもない。若干の迷いもあるが、続けていかないと振り返って気持ちが惨めになってしまうだろう。後悔はしたくない。
太極拳というたかが趣味の世界である。ちょっと齧っただけですぐ辞めてしまう者はざらにいる。でもそうはなりたくない。今年の秋にある初段検定を何とか受けたい。年内に関西への引っ越しを考えているので、栃木でのチャンスはあと1回だけである。
正直に言えば、初段を取りたい理由は柔道の黒帯と同じで格好いいと思えるからである。初段で一応一人前というのが、太極拳に対する私の受け止め方なのである。人前で太極拳をやっていますと言えるようになるには、やはり有段者という呼び方が必要なのではないか。ここら辺は、何か動機が少し不純のような気も私自身しているのだが…。
まあ、こんな訳でとちぎ時事川柳の選がある火曜の夜の時間より、太極拳のある月曜の午前の方が、一週間の中で重たい位置を占めるようになってきた。さてさて、秋の検定に向けて今後どうなっていくことやら…。
Loading...















































