今年の冬は、指先のひびわれに度々悩んだ。最初は去年の12月末、右手に2箇所のひびわれが起きた。人差し指と中指の第一関節のところである。数日から1週間以上、割れたところが塞がらず、食器洗いの時などに疼く。厄介だった。
原因は何だろうと考えた。ほぼ毎日、寒風の中、自転車を漕いで近所を走り回って運動しているが、防寒のためにネックウォーマーを巻いて毛糸の手袋をはめている。しかし手袋の方は、スーパーなどに立ち寄った際、指先が思うように使えない時があるので、5本の指の第一関節から先が切れている手袋を数年前から愛用している。
子供の頃、石焼き芋売りのおじさんが軍手の先をちょん切ってはめ、アツアツの芋の取り出しや代金の小銭の受け取りを器用にこなしていた。その軍手の手袋版である。これは重宝だと私も真似て使い始めた訳である。いろいろ考えてみて、ひびわれが起きた原因はこれがそうかもしれないと自分なりに結論づけて、指先まで保護するように普通の手袋に取り換えた。
しかし、年が明けてまたひびわれが同じように起きた。うーん、これは手袋の所為ではなさそうである。改めて考え直してみると、まず空気が乾燥している日が続いている。これはひびわれしやすくなる至極当然な現象である。そして思い当たることがあった。朝晩寒い中で家事をしているのだが(面倒くさがり屋なので大したことをしている訳ではないが)、手がかじかんでいる中でいろいろな用をこなしている。寝起きの朝などは家の中も相当寒いので、すぐに指先が痺れて感覚も鈍ってくる。そんな中で動き回りながら、思わず知らず利き手である右手の指先をいろいろなところで軽くぶつけているようなのである。その場では気がつかないが、あとで疼いてきてひびわれしていると気がつく。
齢をとるといろいろな動作が緩慢になるが、一つひとつの動きにブレが生じてくる。だから茶碗を割ったり、お茶をこぼしたりする。指先も生傷が絶えなくなる。そして治りも遅い。ひびわれは皮膚がパックリと開くので閉じるまでなおさら時間がかかる。生前の老母がかつてよく愚痴をこぼしていたことを思い出した。
子供の頃は寒い中でも外で遊びまくって、手のしもやけ、あかぎれ、ひびわれにはしょっちゅうなっていた。それでも平気で遊び続けた。手袋を嵌める時もあったが、やはり面倒くさかった。そんな頃が懐かしく思い出されるが、齢を重ねるとこれらは実に厄介な代物である。
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